以前、アルツハイマー型認知症や血管性認知症を防ぐために心がけたいことについて知り、生活習慣を整えることの大切さについてを学びました。今回は、脳の老化防止のために必要な『運動』について触れていきます。(参考図書:脳寿命を延ばす 認知症にならない18の方法)
運動が身体の健康維持に繋がり、身体が健康だからこそ行動し続けられることで、脳の健康維持に繋がることを学びました。
どんな運動をしたら良いのか
著書では特別な運動が必要とは書いてなく、少し汗をかく程度の有酸素運動を勧めています。この運動は、筋肉や関節の廃用性退化を防止することを第一の目的におこなうためです。
そして鍛える必要のある筋肉は、太もも前側の大腿四頭筋。筋肉の中でも大きな筋肉であるため、使わずにいると基礎代謝が落ちて太りやすくなったり、免疫力低下の原因になります。そして大腿四頭筋が弱くなると、膝関節の曲げ伸ばしが辛くなるため、柔らかく保つことが必要。この筋肉を鍛えるには、相撲の四股やスクワットを勧めています。また可動域を広めるためにも、ストレッチも勧めています。
ながら作業は効果的
認知症の予防策として、デュアルタスク(二重課題、ながら作業)の効果が注目されており、脳の働きを維持するために有効であるそうです。同時に2つのことをすることで、脳に良い負荷がかかるのだと考えられます。著書には、例えば次のような活動が挙げられています。
・室内で体操をしながら頭の中で計算
・ジョギングしながら歌を歌う(古い歌だと、当時の思い出が巡るなどして、脳の記憶への刺激になる)
・数人で会話をしながら楽しく散歩
・体操しながらテレビを眺める
運動と一緒に頭を使うことがポイントで、脳の別々の場所を同時に働かせることができるそうです。国立医療研究センターによると個人や複数人で軽い運動をしながら計算やしりとりをすることで、MCI(軽度認知障害)の段階から認知機能の低下を抑制できることが示唆されているそうです。
むすび
以前、80歳を過ぎた祖母について紹介しましたが、祖母はタクシーやバスを利用することなく、歩いて行動することが多いため、それが脳の健康にも繋がっているのではないかと気付きました。
私は最近体力の低下を感じているため、今後がとても心配になりました。ですから歩く習慣を身に付けて身体も脳も健康であり続けるために、週に何回かは散歩をするようにしていきたいと思いました。そしてながら作業。家事や散歩中に動画を観たり、音楽を楽しんだりと言うところは意識して続けていきたいです。
参考にさせていただいた本とサイト
脳寿命を延ばす 認知症にならない18の方法(新井平伊さん著)