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失敗から学んだ、子どもの自立心を育む方法

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児童養護施設の決まりごと

私が暮らす児童養護施設では、子どもが施設を出てから自立した生活ができるように、自分の身の回りのこと(自室の掃除、洗濯、洗い物など)は、子ども自身でおこなう決まりがあります。

 

児童養護施設でのエピソード

施設では、今年中学校に入学した子どもがいます。その子どもは、毎日のように部活があり、さらに勉強も忙しくなってきました。しかしその子はゲームや遊びが大好きなため、帰宅後は時間制限いっぱいまでそれに時間を費やしますが、肝心の身の回りの掃除や勉強、洗濯がおろそかになってしまっていました。せっかく洗濯をしても、面倒くさいと言い、洗濯物を干さずに寝てしまう日も多くありました。

一般家庭であれば、親が『部活が始まって忙しくなってきたから、何かサポートできることはないか』と考え、洗濯物を干すものだと思います。

私も最初はそのような関わりをしていました。子どもの就寝時間前後になり、洗濯物を干せていなかった場合は、子どもの洗濯物を干していました。しばらくすると、その子どもは全く洗濯物を干さなくなりました。更には、自分が使用した食器や、学校へ持って行った水筒を台所に置きっぱなしにするようになりました。子どもは『志田先生なら、洗濯物を干さないで置いておいても干してくれるし、食器洗いもしてくれるでしょ』と思ったのでしょう。

 

私はこのことを上司に相談したところ、私の行動は、子どもの『自分で何とかしなければ』と言う気持ちを奪ってしまっており、子どもの依存心がエスカレートしてしまうと言われました。『子どもは、自分で何とかする力があるの。だから私達が手を出したら、子どもの可能性や自立しようと頑張る姿勢を台無しにしてしまうの。』と先輩に言われました。そもそもこの子どもは、ゲームや遊びをしている時間があるため、子どもが洗濯物を干したり洗い物ができなかった場合、その時間を作るように、自分の生活を見直すことが本人の最優先するべきことだと気付いたのです。

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子どもの自立心を育てるために取った行動

上司から指摘をいただいた後私は、子どもがおこなうべき仕事に一切手を貸さないように決意しました(もちろん、手助けを求められた時は一緒におこないます)。もちろんこれまで手を貸してきたため、子どもは私に『志田先生は何も手伝ってくれない』と怒る時もありました。しかし、職員が手を貸さないことが分かると、洗濯物も洗い物も終わらせなければその子が使う服や食器が無いと困るため、その子は何とか時間を作って自分の身の回りのことをするようになりました

 

2日後に着る服が無いと困るから洗濯物を干すのを手伝わなきゃ、水筒を洗ってあげないと、明日持っていけないと困るからと、子どもが明日困るからと手を出してしまうのではなく、ぐっとこらえて、子どもが自分で何とかする力を養うようにする支援こそが、子どもの自立心を育む上で大切だと思ったエピソードでした。