子どもを困らせる親のススメ

f:id:Megumi_Shida:20181203063649j:plain

子どもの責任感や自立心を育てるためには、私達大人はどのように子どもに関われば良いのでしょうか。

 

今を何とかしようとする関わりは、子どもをダメにする

『子どもの心のコーチング』著者の菅原裕子さんは、自身の著書の中で、以下のように述べています。

私たち親は、とかく「今」に焦点をあてがちです。(省略)「今」に焦点をあて、そのとおりになっていないと口を出し、手を出します。そうすることで親は、今の安心と秩序を手に入れるのです。しかし、その一時の安心と秩序に焦点をあてすぎると、子どもの一生から、自主性とそこから生まれる喜びの芽を摘みとってしまうことになります。 

以前の記事失敗から学んだ、子どもの自立心を育む方法にて、施設の子どもとのやり取りを紹介しましたが、明日、明後日の子どもが困るからと大人が手を出してしまうと、子どもは次々と大人に依存するようになることが分かりました。この依存状態は、『親が何とかしてくれる』と言う甘えによるもの。そして、子どもは上手くいかないことがあると、その原因を大人に押し付けるようになり、他人や環境のせいにする人間に育ってしまいます。例えば、朝学校に遅刻をしないのは子どもの仕事ですが、親が朝子どもを起こす関わりをしており、子どもが朝起きれずに遅刻をすると、子どもは『親が起こしてくれなかったから』と、遅刻の原因を親に押し付けます。仕舞には、勉強ができない理由を、自分の部屋が狭いから、お金がない理由を、お小遣いが少ないからなど、不満ばかり言う子どもに育ってしまうと私は考えています。

f:id:Megumi_Shida:20181203062813j:plain

 

大人はどう関わったら良いのか

菅原さんは以下のように言います。

つまり私達大人は、これまで大人が子どもを助けていたことを、助けたい気持ちを我慢し、子ども自身でできることを増やしていく必要があるのです。

子どもにやらせてみて、子どもが感じる『困った』『このままではやばい』『居心地が悪い』状況を作ることで、子どもは自分で考え、何とかする習慣ができ、強い人へと成長していくのです。

菅原さんは、著書の中で、まず親は、子どもを起こさないことから始めることを推奨しています。まず、子どもに『朝親が起こすと、子どもの自立の邪魔になるため、起こさないと決めた』と説明し、子どもが自主起床できるように、目覚まし時計を用意するなどのサポートをします。そして、一度決めたら、親は『子どもを起こさない』ことを徹底するのです。もし、子どもがなかなか起きないからと言ってあなたが起こしてしまうと、子どもは、『なんだ、結局起こしてくれるんじゃん』と思い、自主起床する努力をやめてしまうからかもしれません。しかし、親が起こさないと決めて関わると、子どもは次第に原因をあなたに求めず、『遅刻しないようにするにはどうしたら良いか』を必死に考えるようになるのです。あなたも、頼っていた誰かに突き放されて、自分で何とかしなければならないと思った体験はありませんか。

 

私がこの考え方を取り入れてみて

私はおせっかいな性格であるため、困っている友達を見ると、助けたくて動いてしまっていました。一時期、毎日2、3時間友達の仕事を手伝っていました。友達が動かないため、最初は資料作りだけだったのが、次々と手を出したり、友達に対してもっとこうした方が良いとアドバイスをしていましたが、菅原さんの本を読んで、私は『友達が仕事が上手くいかなくて困るのを恐れて、手伝っているのだ(つまり、今を何とかしたくて動いてしまっていた)』と言うことに気付きました。これでは、彼女が自分で仕事が上手くいかなくて困る場面に遭遇せず、彼女自身の学びも少なくなってしまうことが分かったため、自身の仕事を終わらせて、あとは身を引くようにしました。結局その仕事は上手くいかず、彼女からももっとこうすればよかったと言う反省が挙げられていたのです。

 

今の行動は、子どもが困り、考え、学び、成長することに繋がるのか、と言う視点で、自身の言動を考え続けることで、強くたくましく生きる子どもへの成長へ繋がるのではないかと思います。