子どもの素敵なところを30個伝えたらこうなった

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いがみ合っていた子ども達

私が暮らす施設には2人の小学生がいますが、上級生が、年下にライバル心を抱いていがみ合っていた時期がありました。例えば、上級生が持っているおもちゃを年下の子に貸してあげる約束をしていたのに、意地悪をしてなかなか貸そうとしなかったり、年下の子と私が話していると、横槍を入れることがあり、職員は都度上級生に注意をしていました。上級生の表情は曇っており、施設での居心地が悪そうに感じました。

なぜ上級生は年下にライバル心を抱いたり、意地悪をしたのか

そのような状況が続く中、私はある時『この状況は、上級生が注意をされるばかりで、尊重されていない、大切にされていないと感じて、居心地が悪くなっているのではないか。そのストレスで、年下の子どもに当たっているのではないか。』と考えました。子どもでも大人でも、自分のことを大切にされたい、認められたいと言う気持ちがあります。私は、次の宿直の時に、機会があればその子に『私はあなたに感謝していることがたくさんあって、あなたを大切に想っているし、尊重している』と言うメッセージを伝えようと心に決めました。

上級生の素敵なところを30個を伝えたら攻撃性が低減した

たまたま小学生2人と私だけで食事をしていた時のこと。年下が上級生に対し「〇〇くんはいいところ全然ない」と言っていました。それに対して、私は「私はね、〇〇くんのいいところ100個も知ってるんだよ!今だって、30個はスラスラ出てくるよ~」と言い、上級生の素敵なところ、大好きなところ、感謝をしているところを、エピソードを付けて30個言いました。

・人も動植物も大切にする優しさを持っている

・人の悪いことは言わない

・後から来た私に、家でのルールを親切に教えてくれる

・私が落ち込んで悩んでいた時に、「笑顔笑顔!」と励ましてくれた

・以前飼っていた金魚を誰よりも面倒を見てくれた

・大人顔負けの観察力

・物を大切にする

・大人が気付かないことにたくさん気付く(エピソード付き)

・大人が考えもしないような疑問を思いつく

・相手に譲る心遣いを持っている etc.

食事を終えた上級生は、食事前までの固い表情とは変わって、とても穏やかな表情になり、年下の子に意地悪をしなくなりました。

ここで私は、『子どもは、自身の存在が認められて尊重されると、人と比べたり張り合ったりせずに穏やかな気持ちになる』ことに気付きました。これは、感謝をされたり尊重されることによって、『自分は価値のある人間だ』、『自分は周りから大切にされている』と思うことができるためではないかと思いました。

私の母は、兄弟皆を大切にしてくれた

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私は5人兄弟ですが、私の母は、子どもの中の誰を好き嫌いと言う訳ではなく、いつも子ども達1人ひとりを大切にしてくれました。平等、と言うよりも、1人ひとりを心から抱きしめ大切にしてくれたと言うような印象を受けます。母が私にくれた感謝の言葉や、私を大切に想う気持ちが綴られた手紙は、15年以上経つ今でも私の宝物で、この手紙がいつも私を支えてくれました。人と比べず、自分は自分と思うことができ、自分のやるべきことに集中できたのも、母の手紙や、日ごろの母の関わりがあったからだと思います。

家事育児の日々に追われると、子どもに対して注意するべきところばかりが目に行ってしまいますが、子どもの心を満たし、子どもも穏やかな気持ちで過ごせるように、子どもに素敵な言葉をプレゼントしたいものです。