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思春期の子どもに悩んだ時におススメの一冊

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私が子どもとの関わりで悩んだ時、子どもの自立のさせ方についてかなり勉強になったのが菅原裕子さんの本です。『10代の子どもの心のコーチング』では、主に思春期を迎える子どもと関わる時に大切にしてたいことについてを紹介しています。今回は、私がこの本から学び実践している事について紹介します。

1.子どものやる気がない時に情緒不安定にならない方法

子どものやる気のなさに困った私

子どものやる気がない時に、あなたは子どもを責めると同時に、あなた自身も、自分の育て方が悪いのではないかと責めてしまうのではないでしょうか。私が施設で働き始めた頃、子どもが宿題を全くやらず、私が『このままでいいのかな、、』と不安になった時期がありました。子どもに頻繁に声掛けをし、子どもが分からないと投げ出した問題の解説を紙何枚にも渡り書いたことがあります。しかし子どものやる気は下がる一方でとても悩みました。これに対して、菅原さんは次のように言います。

菅原さんからのアドバイス

罪悪感を抱いていると、子どもを責めるだけではありません。時には、つい申し訳ないと言う気持ちから、必要以上に子どもにかまいます。物を与えたり、甘やかしたり、機嫌をとったり。これらのすべては、子どもの自立を妨げることはあっても、それをうながすことはできません。親の抱く罪悪感は、子どもの自立には何の役にも立たないのです。

こうしたら気持ちが楽になった

本書では、大人が子育てに対する罪悪感から解放されるためには、『これは誰の問題か』と言う質問を投げかける課題の分離が必要と言います。私はこの文章を読んで、『宿題をしないのは、〇〇ちゃんの問題だ』、『この問題に対して、一番頑張るのは彼女だけど、私はどんなサポートができるか』と考えるようになりました。私は彼女に「宿題はやらなくていいの?」と頻繁に声掛けすることはなくなり、「宿題をしたいならリビングに教材を持っておいで、そうしたら私勉強見れるから」と伝え、あとは放っておきました。そうしたら、彼女は自分で何とかしなければと課題を終わらせるようになったのです。

2.選択させる機会を増やす

困ったこと

私が勤務する児童養護施設では、自分の意見を主張する子どもが少ないです。それは、入所までに自分の意見をしっかりと主張できない環境であったからかもしれません。そのため、子どもは大人の言われたことに従うことが多く、陰で「本当はこうしたかったのに」「本当はやりたくなかった」と言うこともしばしばありました。このままでは、子どもは『やらされている』と感じながら受け身の人生を送ってしまうと思いました。

菅原さんからのアドバイス

菅原さんは、意識的に子どもに選ばせることを推奨しています。

重要なことは意識的な選択です。「自分が選んだ」と思えることです。意識的に選択することによって、責任意識が生まれます。責任意識とは、自分の選択に身をまかせようとする行動です。 

この意見を取り入れたらこうなった

私は菅原さんのアドバイスを読み、まず普段の生活の中で、子どもが考え意見を言う練習が必要だと思い、細かなことでも子どもに意見を求める機会を増やしました。

これを継続していくと、子どもは自分の気持ちを発言したり、質問された時に意見を言えるようになってきました。

『10代の子どもの心のコーチング』には、ここでは紹介しきれない程の、たくさんの心構えや、改善して親子関係が良好になったエピソードが盛りだくさんに含まれています。あなたの子育てにきっと役立つと思います。