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家族のために父親ができることとは?

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菅原裕子さんは本書で、父親が子育てに関わる大切さや、どのように子育てに関わったら良いかを紹介しています。

菅原さんとは

菅原さんは、1977年より人材開発コンサルタントとして働き、1995年より『企業の人育て』と『自分自身の子育て』の「能力開発」の体験をもとに、子どもが自分らしく生きることを援助したい大人のためのプログラム『ハートフルコミュニケーション』を開発。各地の学校やPTA、地方自治体の講演やワークショップでこのプログラムを実施しています。

母親が父親に望むこと

母親が望むこととして、『子育てのアシスタントではなく、より主体的に子どもの人格形成に関わってほしいと思っている』と菅原さんは言います。私はSNSで、「手伝おうか?」と言っている父親に激怒している母親を見たことがあります。「手伝う」=『子育ては母親の仕事』と言っているようなものです。母親は、一緒に子育てをしたいと強く思っているのです。「手伝うことはない?」を「僕にできることはない?」と言った声かけに変えるだけでも、心を救われる母親は多いと思います。

子育てに必要な母性と父性

赤ちゃんには、まず母性が必要になります。母性とは、温かさや、優しく包み込み甘えを受け入れてくれる存在です。子どもは自分を受け入れてくれる親の存在(母性)により、自己肯定感(ありのままの自分を受け入れる感覚)を高めます。しかし母性だけを与え続けると、子どもの万能感(何をしても許される)が大きくなってしまい、自立して生きていくことが難しくなります。

一方、その甘えを断ち切り、自立して暮らすため・できない事、ダメな事を教えていくのが父性の役割です。

本書には、母親に子どもが甘えて暴力を振るうと言う実話が紹介されています。この子どもは、母親=自分を許してくれる存在と言うイメージを払拭できなかったと言うことが考えられます。そこでその母子を助けてくれたのは、父親の存在。「こらー!ママを殴るな!くるならオレにかかってこい!」と子どもに本気の父親。なぜ叱ったのかを説明し、どうすればよかったのかを話し合ったそうです。この父親の存在が無ければ、母親は子どもの暴走を止めることができなかったと言います。

今日から父親ができることとは

母親を気遣いねぎらう一言

産後の母親はホルモンバランスが崩れて落ち込みやすかったり、気が立つことも多いのです。そのような中、「私一人で家事育児をして辛い」と思う女性はかなり多いです。父親であるあなたも仕事で精一杯働いて疲れていると思います。母親もそれは分かっています。しかし、僕にできることない?」「お疲れ様。大変じゃないか?」と声をかけてくれるだけで、自分は一人じゃない、守られていると分かり、心穏やかに子どもと向き合うことができると菅原さんは言います。

子どもの話を良く聞く

親を避けるようになる前の子どもは、親が聞く姿勢を示す限り、いろいろと話をしてくれます。この間に、しっかりと子どものコミュニケーションの扉を開けておくことです。

と菅原さんは言います。子どもと良く話をすることで、子どもの事を知ることができ、子どもが本当に困った時に相談に乗ることができ、危険から子どもを守ることもできます。

もっと子どもと時間を共有する

子どもが小さい頃に、多忙な仕事のため殆ど子どもと顔を合わせなかった父親。仕事がようやく落ち着いた頃に気付いてみると、家庭でその父親の居場所がなかったと言います。そうなる前に、しっかりと家庭にいる時間を作り、子どもや母親と過ごす時間を大切にする時間を作ることをお勧めします。