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『妻のトリセツ』が、あなたを夫業のプロに育てる

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2017年、離婚の動機の第二位が妻からの精神的虐待と言う現状があります。多くの男性が、女性のイライラや口調、人格否定に困っているのです。本書では、AI研究者、脳科学コメンテーターの黒川伊保子さんが、脳科学の立場から女性脳の仕組み、妻の不機嫌や怒りの理由を解説し、夫側からの対策を紹介しています。女性の私も『なるほど、女性の思考傾向にはそんな背景があったのか~』と、うなる程理解しました。今回はみなさんと一緒に、女性の脳や思考の仕組みについて学んでいきたいと思います。

概要

✔女性は、ホルモンバランスの変化によって、毎日がいっぱいいっぱい

✔いっぱいいっぱいの女性を支えられるかどうかは、男性の腕の見せ所

✔女性脳を理解できれば、アプローチの仕方が分かる

女性は、本当にいっぱいいっぱい

黒川さんは、周産期・授乳期の女性はホルモンの量がめまぐるしく変化すること、授乳による栄養不足、寝不足で、自分自身をコントロールすることが難しいと言っています。また、女性は生理周期によってもホルモンバランスが変化するため、月経前症候群で悩む女性もかなり多いです。私も社会人になりたての頃は、生理前の爆発的な食欲により、出勤前にコンビニでパンを5、6個買って食べたり、イライラして当時付き合っていた彼氏に怒りのメールを1200通以上送っていたことが私の日常でした。月経前症候群で悩んでいた身からすると、ホルモンバランスが悪い時に精神コントロールをするのはかなり難しいです。本書では、男性側が言動を変えるようにアプローチしていますが、その理由は、男性の方が肉体・精神的に比較的安定であり、言動を変える余裕があると私は考えます。男性は日々仕事に追われて疲れているとは思いますが、いっぱいいっぱいの女性をサポートできるのは、男性の力量にかかっていると思います。

女性は十分がんばっていることを理解する

 黒川さんは本書で、次のように言っています。

育児中の妻への勘違いアドバイスも厳禁だ。赤ん坊が泣いてばかりいる、寝ない、おっぱいを飲まない、体重が増えない、家事ができない、とイライラしている妻は、実は責任感が強く、うまくいかないことに対して、自分自身に強い憤りを感じている。そこを、夫が指摘すれば、一気に絶望的な気分になってしまうのだ。散らかり放題の部屋で泣いている妻には、「心配するな。俺がなんとかする!」と声をかけて抱きしめよう。ご飯がなければ、冷凍うどんと卵で釜玉うどんでも作る。これだけで、妻は十分嬉しい。ネガティブからポジティブへと記憶が変わる瞬間だ。

以前、ツイッターで主婦を務める方が、子どもが歯磨きをしたがらなくて困っているからいい方法はないかと募集をしていましたが、様々な方が本の紹介やアドバイスをするも、その殆どが、試したことがある事でした。お母さんは、ネットで調べられるくらいのことはやっている、本や雑誌を読んで一生懸命になっているんだと感じました。男性は、女性の陰の努力を察して、まずは労いの言葉をなげかけてほしいのです。

女性脳は共感欲求がめちゃくちゃ高い

女性は共感されるとストレスが解消される仕組みがある、と黒川さんは言います。それは、共感してもらうことで、自分は大切にしてもらえていると実感し、それが結婚・安定な子孫繁栄と繋がるためだと考えられます。一方、女性は共感を得られないと、一気にテンションが下がります。大切なのは、パートナーであるあなたが共感してくれたと言う記憶。女性の心を肯定(共感)することを大切にしましょう。例えば、約束した家事を忘れてしまっていたあなたが責められた時の事。できなかった言い訳をするのではなく、「いやな気持ちにさせてしまってごめんね」と伝えるようにしましょう。またパートナーが、毎日の家事育児で大変だったことをひたすら話したら、「本当に大変だったね」とまずは気持ちに共感すると、女性の心は救われます。

本書があなたに教えてくれるもの

本書は、あなたもパートナーも気持ち良く過ごすための技(話し方)が、具体例豊富に紹介されています。きっと、『そう言えばよかったのね』と気付くことも多いと思います。パートナーがなぜかイライラしてしまって困っているあなた、パートナーの事をもっと大切にしたいあなたにお勧めの一冊です。

 

 

 

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