今からおよそ10年前に堀江さんが執筆した『君がオヤジになる前に』から、オヤジとは何か、どうしたらもっと楽しい人生を送れるかを学んでいきたいと思います。
概要
✔オヤジとは、思考が停止した者のこと
✔オヤジになると、あらゆることの改善を放棄する
✔堀江さんは思考を止めない習慣を続けている
✔漫画家福本さんが考える、怒りに対する考え方は、他者に対する傲慢
私達がオヤジになるとこうなる
堀江さんは、思考が停止した人=オヤジ、オヤジは不満は言うし、将来に不安はあるけど、行動、改善をしようとせず、こだわりを捨ててしまう特徴があると言います。私は、思考が停止すると、今よりもっと楽しい事や、もっと幸せな事を求めなくなるため、本当にその人が心から満足する人生にはなりにくいのかなと思いました。ただし、世の中には、そういうもんだと思って、決まった枠の中を生きている人も少なくないと思います。その人がそれで幸せなら私はそれで良いとは思います。では考え続けて、幸せに楽しく生きるためには、どうしたら良いのでしょうか。
堀江さんは、思考を止めないための行動を習慣化している
堀江さんは、思考を停止させるもの、思考を止めないためにしていることを紹介しています。例えば、次のように思考しない時間を作らないようにしているそうです。
僕は睡眠以外の時間は、常に思考をガリガリにチューニングしている。何も考えない時間を一瞬でもつくりたくない。少しでもヒマがあればiPhoneをいじっているし、退屈な女の話を聞いているときも「そうなんだ、ふーん」と聞き流しながら、画面をタッチしている。生まれてから一度も、ヒマを楽しむという概念を持ったことがない。
不安や寂しさから抜け出せずに悩んでいる人も多いと思いますが、その原因として、思考が止まることで、頭に思考の隙間ができて不安や寂しさが入り込んできてしまうのではないかと考えられます。思考の隙間を生まないためには、多忙や集中が有効です。スポーツをしている時や仕事に忙しい時は無我夢中で、普段悩んでいることも忘れてしまった経験は誰にでもあると思います。ここから私も、『落ち込んでいる私は、ヒマな証拠だ』と思って、思考や行動に移すためのきっかけにしたいと思いました。
怒りとは、他者に対する傲慢
本書の表紙を描かれた『賭博黙示録カイジ』、『アカギ~闇に降り立った天才』などの作者である福本伸行さんが、堀江さんとの対談の中で、怒りに対して次のように話しています。
不思議なもので、怒りは過剰になると、何に対して怒っているのか、わかんなくなってきちゃう。しまいには自分にも腹が立ってきて。それは、なんか本末転倒じゃない。100以上の本気の怒りは、怒ることで問題が誠実に解決される人生の大事な場面で、ごく時々あればいい。(省略)
あと、怒るというのは自分が正しいと思っているわけでしょ?それは他者に対して、ひどく傲慢なことなわけで。そう思ったら謙虚になったというか、怒りにある程度、歯止めがかかるようになった。
この文を読み、私は子どもや他者と話す時に自分が傲慢になっていないか、決めつけていないかを良く考えなければと学びました。
本書には、今回紹介した以外にも、あなたの思考を停止させないための工夫、25歳~38歳のあなたに向けたメッセージが詰まっていて、あなたを成長させるきっかけになると思います。お勧めの一冊です。
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