『他者へ対する怒り、妬み』『縛られる空気感やマナー』、『仕事はすぐ辞めてはいけない』、『学校は嫌でも行くべき』など、本国で浸透している考え方を考察し、一蹴してくれるのが堀江貴文さんと茂木健一郎さん。叩かれたり非難されながらも自由に生きる彼らを見ていると、『この方々精神強すぎる。。』と、読んでいるこちらが委縮。
強すぎる精神に触れることで、あなたにもその考え方が伝染して気持ちが強くなれるかもしれません。
今回は、私達の行動や精神を支配する、嫉妬・批判・強要する人、出る杭を打つ人たちの心理状態や、それに対しての2人の意見を考察していきます。
我慢を強要する日本の風土
本書では次のように書かれています。
基本的にこの国の多数意見は「自分は我慢しているんだから、お前も我慢しろ」でしょう。新しいことを許さないというのもそれで、自分は同じ日常で我慢しているんだから、他のやつも我慢すべきだって 。
『自分は我慢しているんだから、お前も我慢しろ』と言う考え方が、嫉妬、批判、相手の行動の制限など様々なことに繋がることを学びました。
志田のしょうもない苛々を分析
彼氏に、夜電話できるか、これからどこか出かける予定があるかと聞いたところ、友達と飲みに行くと言われました。
『女友達、、?』『予定聞いてないけど(普段全部は伝えないのですが)』
と不安定になってしまって。その日はやることもせずにふて寝してしまいました。この不安定の原因も、『私は仕事で疲れてきてるし最近は飲みも我慢してるんだから、あなたも我慢して』と心の中で思ったためだと考えています。
でもよく考えると、私はやりたくて今の仕事をしているのだから、今日と言う1日の数時間を飲み会に費やすのは彼の自由。彼の思考も行動も支配するなんて論外だと反省。
この苛々(嫉妬、妬み)を追い払うためには、『自分は、自分が本当にしたい事をして1日を過ごしている』と言う考えを意識化することが大切だと思いました。自分が思いっきり1日を楽しんでいるのであれば、誰が何しようがどうでも良くなる。今後私は、1つひとつの行動を意識的に選択していこうと反省しました。
出る杭は打たれる
新参者を叩きまくる社会について、本書では次のように書かれています。
現状を説明するのって楽なんですよ。今自分が知っていることを述べるだけだから。それに対して新しいことは未知のことであるので説明しづらい。説明しづらいことを逆手にとって現状肯定をし、それで未来をディスった気になっているんですね。
普通の人は批判されるのが嫌だから、新しい分野に突き進んでいかなくなると言います。大河ドラマでも大人気だった坂本龍馬も、当時は嫌われ者だったはず。脱藩までして、当時自分の信念を貫いた彼は、時代を超えた今英雄と言われています。
叩かれたり、批判されたりして、それに委縮してしまう、他人にコントロールされて生きる人生を送ることは、私たちの一度きりの人生なのに、とても勿体ないと思いました。
本書を読むと、『そう言うもんだ』と思って思考停止状態だったものが、全く違う角度から考察されていて、私は一つひとつ自身の言動を考え直すいい機会になりました。『そう言うもんだ』を考え直してみたい方、何かに縛られて生きていて息苦しい方にお勧めの一冊です。
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