インターネット確変以降、”引き受け、こなす仕事”が激減し、仕事は”作るもの”へと、主流が移りつつある、と著者の堀江さんは言います。本書では、激変する社会の中で、突き抜けた人となっている方々8名が紹介されています。今回は、彼らの共通点を学んでいきたいと思います。
本書で紹介されている方々
・武田双雲さん
書道家・作家
・佐渡島庸平さん
新しい形の出版社を創る
・増田セバスチャンさん
原宿kawaii文化の第一人者
・田村淳さん
お笑い芸人・動画、情報発信
・小田吉男さん
メイドカフェの仕掛け人
飲食店など40店舗以上の立ち上げ
・小橋賢児さん
芸能活動→映画監督
イベントプロデュースなど
・岡田斗司夫さん
作家、評論家
レコーディングダイエットを提唱
8人に共通するメソッド
堀江さんは、本書で紹介する8人の働き方には、共通のメソッドがあると言います。
《逆転の仕事論が提示する5のメソッド》
・目標からの逆算はせず、今だけに集中する。
・常識にとらわれず、まっさらな目で見る。
・遊びと仕事の境目をなくす。
・皮膚感覚で違和感を感じる仕事は捨てる。
・失敗を恐れず、ひとつの場所に固執しない。
なぜ、今に集中することが大切なのか
本書で紹介されているみなさんは、目標や未来を見据えて努力するのではなく、”今”に集中しています。小田吉男さんは、まだやってきてもいない失敗の人生など心配してもしょうがないと言い、武田双雲さんは、「いま」を満たしていくことに集中している方が数字の達成は上手くいくと言います。
私は小学生の頃から、実践してきた『やることリスト』『目標』に違和感を感じるようになりました。先に1日の行動を決めてしまうことで、その『やること』に縛られて受け身になってしまうのではと考えました。さらに、その『やること』だけに集中してしまうので、もっと+αになる要素を作り出すことが難しいのかなと思いました。
逆に、『いま』に集中することで、次におこなうことも、自分の意志や気分で決められる。その場で自己決定し、前のめりの姿勢で集中できるのだと学びました。
自分の感情に正直
本書で出てくるみなさんの共通点として、”自分の気持ちに正直”だと思いました。
目の前の蝶を追いかけて行った感覚で、自分の好きなことにものすごく集中する武田双雲さん。
ずっと、何かを作りたいと言う衝動で溢れていた増田セバスチャンが、肉体労働をしながらも店の家賃を払い続けてまでも広げたかったKawaii文化。
いつも自身の行動を意識的に決定することで、講談社にいることは違うと気付いた佐渡島庸平さん。どの方も、悩みながらも自分の気持ちに正直に生きていると感じました。
動物的
また、彼らはとても動物的だと感じました。人間の3大欲求の食欲・性欲・睡眠欲と同じくらい、もしくはそれ以上に”楽しみたい欲”、"したい衝動"みたいなものがあると感じました。楽しみたいと言う気持ちが強いから、理性とか周りの目とかをぶっ飛ばして自分の信じたことをやってしまう。すさまじいエネルギーだなと思いました。