昨年私は、楽しそうに仕事をしている人たちの考えに触れて、『私も、自分の好きなことや才能を活かして、お金を稼ぐようになりたい!』と思うようになりました。本書は、本田健さんの講演会で購入したものですが、今回は、才能をお金に変えるために、最初に何をしたら良いのか、失敗が怖い時はどう考えたらよいかを学んでいきたいと思います。
最初のステップは『お金が必要な理由を明確にする』
本田健さんは、次のように言います。
ふつうの人は、生活ができればいいやと思っているので、お金にも恵まれないし、才能も発揮されることがないのです。
自分の才能を使って生きていたい、豊かになりたいと思うなら、どうしても実現したい夢ややりたいことをはっきりさせるのが最初のステップでしょう。そのモチベーションが低ければ、日々の仕事や活動にも、あまり熱がこもらないはずです。
10年以上前、本田健さんは研修センターを持ちたいと思っていたところ、ある尊敬する人が、アメリカで自身の研修センターを持っていることがわかりました。『自分にもできるかもしれない』と思った本田健さんは、具体的な候補地の決定や計画を立て、本の印税で、研修センターを持ちたいと思い続けて活動を続けたところ、ちょうど10年で目標を達成できたと言います。
失敗が怖い時はどうするか
私たちは、失敗をすると責められたり、叱られたりした経験や、学校教育で間違いはいけないと言われてきたから、失敗をするのを避けるようになっていると感じます。しかし本田健さんは、失敗は過程であって、最終的にはうまくいくと考えると、ひとつの失敗が気にならなくなると言います。
何回うまくいかなくても、それは過程であって、そのうちうまくいくと考えることで、一つひとつの失敗が気にならなくなります。
たとえば、飛び込みセールスの場合、一〇回やって、ようやくひとりくらいが話を聞いてくれます。そして、三〇回やれば一件契約が取れるとしましょう。そのときあなたは、「二九回断られれば、次はほぼ自動的に契約がもらえる」と考えればいいのです。
そういう感覚で、失敗をしつづけられる人が、自分らしい人生を生きられるのです。
本書では、ゼロからお金を稼ぐための一つひとつのプロセスについて、私たちの背中を押してくれるようなアドバイスが詰まっています。毎日がやらなければいけないことで埋まっていて、充実していないと感じている、もっと好きな事を仕事にしてみたいと思う方に、おすすめの一冊です。
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