この話が、私が生まれて初めて、返報性の原理を体験した出来事のように思います。
この法則は、日常のさまざまな場面で使うことができると思います。例えば目の前の相手と仲良くなりたい場合、自ら自己開示をし、自分の好きなことや悩み事、プライベートなどを相手に少しずつ伝えることで、相手も心の奥底で「この人には言っていいんだな」、「自分のことを話してくれる人に、私も何か話したいな」と思ってくれる可能性があります。
逆に、相手に敵意を示すと、相手も心の扉を閉めてあなたに攻撃をしてくるかもしれません。
相手に好意、自己開示、譲歩を示す場合の、この法則の落とし穴は、見返りを求めて相手にアクションを起こす場合、すぐに相手が自分に返してくれないとストレスがたまる可能性があることです。見返りを求めずに、「この人にできることは何か」と誠実な気持ちで行動し続けたいものです。