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自閉スペクトラム症の方が、幼児の時に困ったことは

今回は、綾屋紗月さんと熊谷晋一郎さんの書かれた『発達障害当事者研究』と言う本を参考にしています。

綾屋さんは、30歳を過ぎた頃、自閉スペクトラム症ASD:Autism Spectrum Disorder、以下ASDと略します)の診断を受けました。ASDは、対人関係が苦手、強いこだわりと言った発達障害の1つで、100人に1人以上いると言われています。

今回は、著者の綾屋さんが子どもの頃に困ったことについて学んでいきたいと思います。

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確認作業が難しかった過去

子どもの頃の綾屋さんは、確認作業をしたかったのに、誰も解説してくれない状況に苦しさを感じていました。その時、側にいてくれる大人が丁寧に説明をしてくれたら、状況を把握でき、分からなさからくる苦しさから解放されたのではないかと思います。

ASDの方だけではなく、子どもが幼いほど、その状況が分からずに放置されてしまうこともあると思うので、子どもが分からないで不安そうにしていたら、声をかけてあげることの大切さを感じました。また支援者の心構えとして、自分視点ではなく、その方の視点を忘れてはいけないとも思いました。大人に成長すると、子どもの頃の困ったことや気持ちを忘れてしまっていると思いますが、『この子は、どんなことに困っているのか』 『この子は、今どんな気持ちや状況なのか』と言うことを、忘れずにいたいと思いました。

自分の気持ちを吐き出せないと言う状況

綾屋さんが普段会話をしている時は、笑顔と相槌で『あなたの話している内容は、確かに私に通じています』と言うサインを送っていますが、それは普通のふりをして頑張っているのだと言っています。本当の綾屋さんは、情報刺激に圧倒され、当たりを見回し、耳をふさぎ、怯えに耐え切れない状態。このようにふるまったら周りが理解できずに距離を置いてしまうことが多いのではないでしょうか。

綾屋さんのような『多くの人の普通』とは違った人が我慢をしなければならない状況を作っているのは、多くの普通の人達であることに気付きました。しつこいくらい質問をしてくる人がいたり、理解が難しく困っている様子を見せてくる人がいたら、今までの私だったら面倒くさいと思い距離を置いてしまっていたと思います。しかしその人は困っているサインを出している可能性もあったことに気付きました。発達障害と診断されているから・いないからに関わらず、目の前の人が何に困っているのかと言う視点を大切にしたいと感じました。

参考にさせていただいた本

子どもへのまなざし(佐々木正美さん著)

発達障害当事者研究(綾屋紗月さん、熊谷晋一郎さん著)