今回から数回に分けて、認知症を予防するための方法についてを学んでいきたいと思います。1回目は、アルツハイマー型認知症の一因であるアミロイドベータの増加を防ぐ方法についてを学んでいきます。NHKのサイトと、『脳寿命を延ばす 認知症にならない18の方法』と言う本を参考にしています。
アルツハイマー型認知症を防ぐためのキーワードは『アミロイドベータ』です。アミロイドベータは、認知症の症状が現れる20年以上前から脳内に蓄積し始めると考えられています。
睡眠対策
アミロイドベータは睡眠時に脳から排出されやすく、これまでの研究では、6.5~7時間の睡眠を取る人が最も認知症を発症しにくいことが分かっています。睡眠不足ではアミロイドベータは十分に排出されませんが、寝すぎは日中の活動量が少なくなることから、脳には良くないと言われています。
また年を重ねたり色々な要因から睡眠が浅くなり、中々寝付けない場合がありますが、その場合は日中の活動量を増やすなどして眠りやすい習慣を作ったり、生活習慣を改善しても睡眠について悩む場合は睡眠薬の導入も勧めています。
糖尿病もアミロイドベータの蓄積を促進する
体内では、インスリンによって血糖がコントロールされており、役割を果たしたインスリンは、「インスリン分解酵素」の働きで分解されます。また、インスリン分解酵素はアミロイドベータも分解する役割を担っています。
しかし糖尿病の種類によっては、血中のインスリン濃度が上昇するものがあります。その場合インスリン分解酵素がインスリンを分解するのに忙しくなり、アミロイドベータを分解することが難しくなり、結果的にアミロイドベータが溜まってしまうと言われています。
歯周病も認知症に関与
意外な事実ですが、歯周病も認知症に関与していると言う研究結果が発表されています。九州大学の研究では、重度歯周病にり患している患者と、認知機能の低下には相関関係があるそうです。また、歯周病の特定の菌が、脳内のアミロイドベータの生産に関与していると言うことが分かっているそうです。
歯の健康が、まさか認知症の予防に繋がるなんて驚きの事実です。
むすび
今回は、アルツハイマー型認知症の一因であるアミロイドベータを減らすための方法として、睡眠、糖尿病予防、歯周病予防の大切さを学びました。
子どもの頃に何度も言われてきた、『よく寝ましょう』、『歯を磨きましょう』が、一生ものの習慣であることを感じました。
以前、YUKAHISAさんの記事に、意志よりも大切なものについて紹介されています。
意志よりも強いものは『習慣』と言う説明を受けて、全くその通りだと感じました。歯を良く磨くことも、よく寝ることも、糖尿病(生活習慣病)にならない習慣にしてしまえばその習慣が健康を助けてくれます。
そして大人になったら、未来を生きる子どもにも、習慣になるように促すことの大切さを感じました。YUKAHISAさんの習慣化への促し方もとても学びになるので、是非ご覧ください。
参考にさせていただいた本とサイト
脳寿命を延ばす 認知症にならない18の方法(新井平伊さん著)