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愛着のパターン -安定型について学ぶ-

今回参考にしている本は、精神科医・作家の岡田尊司(たかし)さんが書かれた『愛着障害の克服』です。愛着は、人が生きていく上で、子どもを育てる上で必要不可欠なものです。

今回から4回に分けて、愛着のパターンについてを学んでいきます。愛着について興味を持たれた方は、是非本書を読んでみてください。今回は、日本で最も多いと言われている『安定型』の愛着についてです。

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『安定型』の愛着

安定型愛着は他の愛着パターンの方に比べて生きやすい人生を送ります。乳幼児の段階から、泣けば助けてくれ、授乳をしてくれる存在に育てられることで、自分の欲求やペースに従い生活ができ、その状況を与えてくれる存在に安心や信頼感を持ちやすくなります。他者に対する信頼感を抱く土台を築き、またいつでも自分を守ってくれる存在がいることで探索活動も活発になります。その探索活動の中で、悲しかったり嫌な事があっても、話を聞いてくれたり共感してもらえることで回復し、立ち直ってまた頑張ろうと思うことができます。これにより、人間関係だけではなく様々なことに挑戦し、ストレスを適切に対処しながら人と良好な関係を持ち生きていくことができる力を育むことができるようになります。

愛着パターンは世代間連鎖する

愛着の研究者エインズワースの弟子であるメアリー・メインは、幼い頃の愛着が将来的にどうなるのか、またその両親も愛着タイプはどうなっているのか疑問を抱きました。メインは40の家族を対象に、1歳の段階と6歳の段階で子どもの愛着タイプを確認し、その両親の愛着タイプも調査しました。その結果、1歳の時と6歳の時の愛着パターンが殆ど一致していたことに加え、子どもと母親の愛着タイプも高い割合で一致していたことが明らかになりました。

このことから、愛着の安定性やタイプが、子や孫にも伝播することが明らかになりました。一方、親の愛着タイプとは異なったタイプを示す人もいます。その理由は、必ずしも自身の母親だけではなく、父親や、保育園幼稚園、学校の先生が安全基地となり、安定した愛着形成に繋がる可能性があるためです。また不適切な環境で育っても、その人自身が元々持っている性格や努力により、愛着のパターンを変えていくことができることが考えられます。

むすび

今回は、安定型の愛着の特徴と、愛着が世代間連鎖すると言うことを学びました。愛着が世代間連鎖する研究結果はとても印象深く、生き辛さを抱えて対人関係で衝突したりして愛着に問題がありそうな人は、育った環境が関係している可能性が分かりました。そういう視点を持つことができれば、必ずしもその人が悪いのではなく、育った環境があまり良くなかったのかもしれないと言う想像が働き、その人に対して抱くストレスも軽減するのではないかと思いました。また愛着に問題を抱える当事者の方も、必ずしも自分だけのせいではなく、産まれた環境も一因だと思うことができれば、前を向いてこれからどうするかを考える原点になるのではないかとも思いました。

参考にさせていただいた本

愛着障害の克服 「愛着アプローチ」で、人は変われる(岡田尊司さん著)

過去の愛着関係の記事

www.kakkoii-kosodate.info

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