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藤井聡太さんの幼少期 -将棋に夢中に取り組み始めるまでの話-

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藤井聡太さんの幼少期

聡太さんの幼少期について触れた本には、聡太さんはいくつかの物事に熱中している様子が紹介されていました。紙を編み込んで作るハートバッグを、時には200個家に溜まるくらい作り込んだり、木製パズルのキュボロにもハマりました。キュボロは、1辺5センチくらいの木片に、様々なパターンの溝が彫られていて、それを組み立ててビー玉を転がす遊びです。聡太さんの将棋の活躍により、キュボロの注文が殺到して入手困難になったそうです。聡太さんの幼少期に触れて、聡太さんは物事に満足いくまで熱中できる環境で過ごしていたことが分かりました。

また、興味の無い事は無理矢理やらせない環境だったのだと思います。あれこれ夢中になった先に、大人から提示されたものの中にたまたま将棋があった。そこに夢中になれるように育った聡太さんが取り組んで将棋に熱中した。ですから大人が子どものためにできることとして、色々なものに触れさせることが、子どもの夢中を助ける方法の1つなのではないかと思いました。

成功体験が大切

将棋を始めた頃の聡太さんの最初の対戦相手は祖母だったそうです。祖父母は強いわけではないので、聡太さんは勝てるのが嬉しくて、モチベーションが上がって熱中して取り組むようになりました。また当初は、将棋の難しいルール(駒の動き方)を覚える必要のない、駒に動き方が書かれている簡単にできる将棋セットを活用しました。

私達も何かに取り組む時、難しいルールだったらやることが面倒ですし、周りに強い人達だらけだったら、勝ちたい、続けたいなんて気持ちにはなれないのではないかと思います。最初のルールが簡単で、勝てる体験があり、勝てるのは楽しいと感じるのも、夢中になるためには大切な要素であることが分かりました。

モンテッソーリ教育とは

モンテッソーリ教育とは、幼児教育の専門家であるマリア・モンテッソーリ(1870-1952年)が編み出し、世界中でおこなわれている、もっとも有名な教育法のひとつ。生理学や生態学に沿って、子どもの見方や環境の整え方を提唱する教育法です。この教育法では、子どもたち自身が自発的に物事に興味を持つと言うことです。この教育法で育った子どもは、自分で自信を持って行動できるようになると言われています

むすび

藤井聡太さんの育った環境と、施設の子どもの育った環境と比べると、あまりにも環境が違いすぎることに深刻な気持ちになりました。産まれてから、ろくに遊んでももらえず、会話も少なく、ゴキブリやネズミの糞がある環境で育つ子どももいるわけです。もし聡太さんが、将棋にも触れられず、放置されて育ったら今の聡太さんではないでしょうし、施設の子ども達も、安心安全な環境でのびのびと育てられたら、すごい若者として取り上げられていたかもしれないと思うと、子どもが育つ環境はとても大切なことを再認識しました。

参考にさせていただいた本

藤井聡太 天才はいかに生まれたか(松本博文さん著)