コントロールできることがわかると、ストレスが減る
突然だるくなったり、頭が痛くなった時に、どんな気持ちになりますか。私は『もしかしたら大変な病気かもしれない』、『これ以上体調が悪化したらどうしよう』と妄想が広がり、不安な気持ちになります。しかし病院で検査を受け、医師から診断されることで、安心した、そんな経験をしたことが何度もあります。これもネズミの実験と同様で、体調不良の正体を理解することで、自分がコントロールできることが分かるからなのではないかと思います。ここで言うコントロールとは、例えば休む、薬を飲むなど。
そういう意味では、生活をする中で、ストレスを感じるような現象があるならば、それを理解するように努めることが、ストレスを軽減させてくれる第一歩になるのではないかと思います。樺沢さんが言うように、相談をするのも1つの手だと思います。
人間関係もストレスがたくさんある
人間関係では、多くのストレスを感じることがあると思いますが、私は子どもを養育する仕事に就き、それを良く感じるようになりました。子どもが不貞腐れたり、怒ったり、落ち込んだりすると、私自身も感情的になり、苦しい時期がありました。しかし、専門家の話を聞いたり読書をすることで、子どもの心を学ぶことができ、子どもとのやり取りをする時も落ち着いて関わることができるようになりました。これも、『学ぶことで子どもの心や言動の正体を理解した』と言うことで、対策方法が分かりストレスが減ったのだと思います。
私が、現象を理解し、コントロールできるようになった一例に、限界設定と言う考え方があります。子どもは、大人が制限をかけない限り、思うがままにやりたい放題してしまいます。しかしこれを放っておくと、子どもはワガママになり、社会の約束を守れない子どもに育ったり、大人が子どもを危険から守れなくなってしまいます。私は、子どもの欲求を抑えることができないことあり、落ち込むことがありました。しかし、『大人が時にはダメと限界設定を設けることで、子どもの万能感をシェイプアップできること、そして子どもがもし不機嫌になっても、自分の感情と向き合って我慢しようとしているところ』と言うことを理解できた私は、以前よりも子どもがすり抜けることも少なくなりました。これも、状態と対策を理解することで、自分ができることが分かったと言う一例だと思います。
人生の中で、コントロールできることは何か
以前は苛々がおさまらない私でしたが、ある時講演会で『過去と他人はコントロールできない。コントロールできるのは、自分。』と聞いたことがきっかけで、意識が変わりました。それからは、『今の自分には何ができるか』と言うことを考えるようになり、他人に対するストレスも減ったことを覚えています。『コントロールできること=自分の行動』を意識化できたため、ストレスが少なくなったのかもしれないと思いました。
参考にさせていただいた本
アウトプット大全(樺沢紫苑著)