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子どもへ、相反する感情を持つことを教えるために

今回の話は、ハイム・G・ギノットさんの『親と子の心理学』と言う本を参考にしています。人は、1つの物事に対して、さまざまな感情を抱くことがあります。子どもがそれに直面した時に、大人の関わり方によって、子どもの捉え方が変わっていくと言うことを学びました。

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極端な感情を教えられると苦しい

子どもの頃の私は、片親が他人を許せずに怒ったり、暴力や暴言で当たり散らすのを見てきました。その片親は、怒る時はいつも怒りや憎しみの感情だけ。「お前のせいで、全部台無し。お前のせいで俺は怒っている」と言う感じでした。片親は、1つのマイナス感情で全てが台無しになると言うことを私に教えてきたのだと思います。

それゆえ、私は今でも、何か一つ嫌なことがあるとそれに引きずられて、その思い出や出来事の全てが嫌なものとして見えることがあります。

しかし他者の関わりによって、1つの物事に対して、悪いこともあったけど、良いこともあったと思うことができるようになってきました。それは、他者がそう思っていることを教えてくれたから。それにより、1つや2つくらい嫌なことがあっても、良いことの方が多かったから全体的に良かったと、最近になってやっと思うことができるようになったのです。

認知の歪みを変化させる

大人が子どもに、相反する感情を認める関りをすることで、子どもは認知の歪みを変化させることができるのだと思います。

認知の歪みとは、偏った見方をしてしまうことで、それにより本人が辛い思いをしてしまいます。例えば、0か100かと言う極端な思考や、〜べきと言う思考。

www.kakkoii-kosodate.info

大人は子どもへ、相反する感情が存在する、もしくはしても良いことを伝えることで、子どもは0か100かと言う極端な感情ではなく、曖昧な感情も受け入れることができるようになるのだと思います。

大人が、子どもの感情を言葉にして伝える、鏡のような関わりをすることによって、子どもは複雑な感情を学んでいくことができます。

むすび

臨床心理学者であるハイム・G・ギノットさんは、長い年月を、親や子ども達とガイダンスや心理療法に取り組んできました。実践の中で、どのように子どもへ接する事が、子どもの心の健康や成長に寄与するのか、そう言うことを学んできたのです。ただし、このような関りが無かった、もしくは別の関わりをしていたからと言って、決して子どもが健全に育たないと言うわけではないと思います。私も、著者のような関わりとは逆の事をされていても、それが自分のためになった場合もあります。このあくまで参考程度に見て頂けたらと思います。

参考にさせて頂いた本

親と子の心理学 躾を考え直す12章(ハイム・G・ギノットさん著)