今回は、心理学者トマス・ゴードンさんの書かれた『親業』と言う本を参考にしています。親業からは、子どもへの関わり方について学ぶことができます。
今回は、子どもに期待し過ぎないためにはどうしたら良いのかについて学びます。子どもだけではなく、他人に期待しすぎてしまう人にも活かせる考え方があるかもしれません。
親が子どもに期待しすぎないためには、親が自身を受け入れ、自身で欲求を満たすことと、夫婦関係を大切にすると言うことを学びました。
親が自身を受け入れること
自己受容と他人への受容は関係がある事が分かっているそうです。つまり自分を受け入れることができれば、他人も受け入れられると言うことだと思います。
自分が1人の個人として、自分自身の努力で自分の欲求を満足させることのできる親は、自分自身も受容できるだけではなく、自分の『子どもを通して自分自身の欲求を満足させよう』と言う必要が無いとのことです。
確かに、目標に向かって一生懸命になっている人や、少しずつでも成長を感じたり目標を達成して満足できている人は、自分に一生懸命ですから、他人に対して意識が向きにくいのではないかと思いました。
子どもの性格や人生は様々である
『親業』と言う本では、『この世には数限りない種類の子どもが産まれ、多様な人生が可能である。子どもがある特定のものになるように望んではいけません。ただ、彼自身になる事だけを望みなさい』と書かれています。
私が心に留まったのは、『数限りない種類の子どもが産まれ』と言うところです。私の姉妹は4人いますが、皆同じ母から産まれてきたのか疑問に感じるくらい性格が違います。つまり、産まれてくる子どもの性格や好きな対象、がんばりたいこと等は親が選ぶことができないと感じました。もちろん生活を共にする上で価値観や思いやりなどは伝わりますし、環境を提供することはできますが、自分の子どもを、自分の延長と考え、価値観を押し付けることは好ましくないと感じました。
夫婦関係を第一主義とすること
数限りない種類の子どもが産まれる、と言うことを前提に考えると、パートナーの性格は選ぶことができます。またパートナーは、子どもよりも一緒にいる時間が長いですから、この2人の関係が良好であれば、子どもとの関係に依存しなくて良いと言うことは納得がいきます。夫婦の関係を第一主義として考えることで、子どもにもっと自由と独立を許すことができ、もっと気楽な関係を持つことができると、親業著者のトマス・ゴードンさんは言います。
私はこの話を読み、夫婦だけではなくて、親戚や自身の兄弟、友達との関係が良好であることも大切だと感じました。関係性の数が少ないほど、その人に依存しがちになりますが、良好な関係性があれば、特定の人に依存しすぎないと思います。
むすび
私が拝読しているブログの方が、子どもの学習や習い事の姿勢に気になっていると伺い、私も同じ気持ちだと感じました。子どもの勉強に対する姿勢はとても気になるのです。やるべきことを真面目に、一生懸命やってほしいと言う気持ちがありますが、今回親業を読んで、子どもの行動が気にならないためのヒントをもらいました。
私は私自身を受け入れ、自身の欲求を満たすようにすることをまずが意識してみようと思います。
参考にさせていただいた本
親業(トマス・ゴードンさん著)