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子どもへの適切な褒め方とは -灰皿事件の教訓-

今回の話は、ハイム・G・ギノットさんの『親と子の心理学』と言う本を参考にしています。心理学者の著者は、褒めるなら人格よりも、努力や成果の方が良いと言いますが、今回はそれについて学びたいと思います。

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褒められ方によっては子どもは悪さをしたくなる

子どもは、マイナスな感情を持っている自分に対して、嫌な印象を持っていることがあります。自分の事が大好きで、自分はいい子だと思っている子どもの方が少ないのではないかと考えられます。大人から『あなたはいい子』『素晴らしい子』と言われた場合、自分自身について抱いているイメージとは違うため、親の言うことをそのまま受け入れることができないらしいのです。

褒められれば褒められる程、真の自分を見せようとして、ますます悪い事をする場合があるそうです。子どもは、他人が自分に対して持っているイメージについて、内心、異議がある時はいたずらをすることで自分の意志を相手に伝えようとすることもあるらしいのです。

また大人が「良い子ね」「本当にママの助けになる子ね」と伝えることで、子どもを脅かして不安にさせることがあります。「自分が良い子だなんてとんでもない。そんなレッテルに合わせて生きていくことなんか、とてもできないと感じてしまいます。

良い褒め方とは

著書には、『ほめるなら、子どもの努力や、それによってなしとげたことをほめること。子どもの性格や、人格を問題にしてはならない』と書かれていました。

努力や成し遂げたことを伝えることで、子どもはそれにより、自分自身のイメージを推理して人格を引き出せるようになるそうです。例えば著書では、次のように紹介されています。

※よいほめ方「あなたのお手紙もらって、とてもうれしかったわ」

考えられる結論「ぼくも、ほかの人にしあわせをもたらすことができる」

(悪いほめ方「手紙となると、うまいものね」)

※よいほめ方「よけいに払いすぎたのを教えてくれて、ありがとう」

考えられる結論「正直に言ってよかったな」

(悪いほめ方「なんて正直な子なんでしょう」)

大人が事実を語る事で、子どもは、大人の言葉から、自分についての結論を引き出し、それを心の中で繰り返すことによって、子どもは自分自身の評価を定めていきます。この過程は、精神の健康を作り出す積み木のようなものだと、著者は言います。

むすび

今回、子どもの人格よりも努力や成果を褒めた方が良い事を学びました。確かに、人格を褒められた時は、『自分はそこまですごい人ではないのに・・もし評価が下がったらどうしよう』と思ったことがあるので、確かに人格を褒めることは、時には人を脅かす可能性もある事が分かりました。

参考にさせて頂いた本

親と子の心理学 躾を考え直す12章(ハイム・G・ギノットさん著)