自己実現欲求が芽生えたのは、心が満たされたから
以前紹介した、宮本延春(まさはる)先生の話。小学校からのいじめで、学校嫌いが勉強嫌いに繋がり、中学校の成績はオール1を取ったこともあるそうです。
しかし、宮本さんは社会人になった時のある出会いがきっかけで、心が満たされる経験をします。以前、マズローの欲求5段階説について学びました。自己実現欲求が芽生えるまでには、生理的欲求、安全欲求、社会的欲求、承認欲求の4つの欲求が満たされる必要がありますが、優しく包み込むように接してくれる人の存在のおかげで4つが満たされ、自己実現欲求が芽生えたのだと考えられます。
宮本さんの人生に触れると、いかに子どもの心を満たすことが大事かがよくわかります。大人が子どもに『勉強しなさい』、『将来の事をもっと考えなさい』と言う前に、大人がすべきことは、子どもの心を満たすことだと感じました。子どもと生活をしていると、大人が思っているよりもペースが遅く苛々することも思いますが、まず『大人が子どもに与えられているか、心を満たしているか』を良く考えていきたいと思いました。