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愛着のパターン -無秩序型についてを学ぶ-

今回参考にしている本は、精神科医・作家の岡田尊司(たかし)さんが書かれた『愛着障害の克服』です。人が生きていく上で、子どもを育てる上で愛着は必要不可欠なものです。

これまでに、愛着のパターンである安定型、回避型、抵抗/両価型についてを学んできました。そして今回が最後の『無秩序型』になります。

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『無秩序型』の愛着

無秩序型は、虐待を受けている子に典型のパターンを示します。

無秩序型が将来に引き起こすリスクは、ADHD注意欠陥多動性障害)や情緒、行動面の障害、境界性パーソナリティ障害や様々な精神疾患です。

愛着対象の親に恐怖を感じているので、常に危機感を持って生活をすることになります。身の危険に晒されている時や自分を否定され続ける環境に置かれると、興奮して落ち着きがなく、余計な事をしてしまったり失敗が多くなったり注意が行き届かなくなったりすることが想像できます。また目の前のことを考えるのに精いっぱいですから、先の事を考えられずに短絡的な判断や行動をしてしまいやすい傾向にあります。幼い頃からその状況なので、ADHDのような言動が染みついてしまい診断されるケースもあるのだと思います。最近は発達障害が増えてきたと言われていますが、核家族化が進み地域で子どもを見守る雰囲気が薄れてきた中で、自分を見守ってくれる人との出逢い(愛着対象との出逢い)の可能性が低くなってきたのではないかとも考えられます。

また、愛着パターンは連鎖する傾向があると言う研究結果や、虐待は連鎖すると言われていることから、親のパーソナリティを引き継ぐ傾向にあることが想像できます。親が物事に対しての感情処理が苦手だと、子どもが感情処理を覚えるきっかけに出会えないことが原因だと思われます。

無秩序型への愛着アプローチ

虐待を受けている子は、心の傷となる体験を引きずっていながらも、進行形でトラウマを生み続けています。そのためこれ以上傷を生み続けないよう、愛着関係に手当をすることが必要です。しかし岡田さんの本に紹介されていたような、親子で精神科に通院するケースは稀で、本当に手当が必要な人達は、親自身も子どもも好ましくない状況に置かれている事を理解できず、通院しようなどとは思わないのではないかとも思いました。ですから、その家単位の責任に任せるだけではなく、地域で子どもや家庭を見守るような雰囲気が大切なのではないかとも感じています。

むすび

これまでに、4つの愛着パターンとその傾向、親の特徴や愛着形成のためのポイントについてを学びました。本書では、それぞれの愛着パターンの複合型の説明もされています。愛着パターンを学び、子どもの頃の親の関りや愛着の形成が人格形成に大きく影響していることが良く分かりました。もし私が、子どもの頃にこの事実を知っていたら、人間関係やコミュニケーションに大きな問題を抱えていた同じクラスの子、同じ職場の人や出逢う人への見方や関わり方が大きく変わっていったのではないかと思いました。過去の私は、人間関係を簡単に切ってしまったり衝突するようなことがとても多かったので、過去の自分にこのことを教えてあげることができたらいいのになぁと思いました。その人の過去や成育歴を想像することで、仕方がないと思ったり受け入れることもできるような気がしてきました。

参考にさせていただいた本

愛着障害の克服 「愛着アプローチ」で、人は変われる(岡田尊司さん著)

過去の愛着関係の記事

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