これから何回かに分けて、認知症についてを学んでいきたいと思います。
今回は、認知症とはどういうものなのかについて、エーザイのホームページを参考にしています。
認知症とは、脳の働きが低下するもの
認知症とは、何らかの原因によって脳のはたらきが低下し、日常生活や仕事に支障をきたした状態を指します。自然な老化に伴う変化と認知症では、脳のダメージの状況、症状、生活のしづらさが大きく違います。老化による物忘れは、ヒントを貰えばその物事を思い出すことができ、物忘れがあまり進行しないし、判断力も低下しませんが、一方認知症は体験したこと自体を丸ごと忘れてしまったり、判断力の低下もあり、忘れたことを自覚もしないと言う違いがあります。
認知症とはどういったものがあるのか
認知症の50%を占めるのは、アルツハイマー型認知症です。異常なたんぱく質が脳にたまり神経細胞が死に、脳が萎縮します。記憶を担っている海馬という部分から萎縮が始まり、だんだんと脳全体に広がっていきます。アルツハイマー型認知症の原因とされるアミロイドベータは、発症する20年くらい前から蓄積し始めていると考えられています。
レビー小体型認知症は約20%を占めています。脳の神経細胞の中にレビー小体と呼ばれる異常なたんぱく質の塊ができ、このレビー小体が大脳に広くに現れると認知症になります。色々なサイトを調べましたが、現時点ではレビー小体型認知症の原因は分かっていないそうです。
血管性認知症は15%と言われています。脳梗塞や脳出血などによって発症する認知症であり、損傷場所や損傷の程度によって、症状が異なります。手足の麻痺などの神経症状が起きることもあります。
脳の老化に早く気付くために小さな変化を見逃さないことが大事
今回は、原因が分かっている、進行型のアルツハイマー型認知症についてを考えます。私達がアルツハイマー型認知症になるまでに、いくつか段階があります。
まず1つ目の段階は、『主観的認知機能低下(SCD)』と言うものです。検査では認知機能の低下は見られませんが、変化していると言う自覚がある状態の事を言います。例えば、苛々するようになる・眠れなくなる・外出が億劫になる・度忘れが増える・何度も同じことを聞くようになる等です。
2つ目の段階は『軽度認知障害(MCI)』と言うものです。物忘れが主な症状で、日常生活に大きな支障はなく、認知症とまでは診断されません。
そして3つ目の段階がアルツハイマー型認知症です。2つ目の段階であるMCIから、年間10-15%がアルツハイマー型認知症に移行するらしいので、変化を見逃さず、気付いた時点で対策を取る必要があります。
私がこの話を知って意外だと感じたのは、認知症の一番と思われる特徴である物忘れ以外にも特徴があると言うことです。苛々したり眠れなくなると言う症状は、いずれ元に戻ると思って放置してしまうことは危険だと言うことが分かりました。
むすび
私が認知症について学びたいと思った背景は、大切な人に健康で長生きをしてほしいと強く思うようになったからです。そして私自身も健康であり続け、何十年後も大切な人と元気に過ごしたい。そしてこの発信が、誰かの役に立ってほしいと言う気持ちで調べました。
今回認知症について知り、何らかの原因で脳の機能が低下することが、認知症に繋がること、そして異常を早期に気付く大切さを学びました。認知症には様々な種類があることや、一番多い割合を占めるアルツハイマー型認知症に関しては、原因がはっきりしていることが分かりました。
次回以降では、どのようにしたら脳を守り認知症を予防することができるかについてを学んでいきたいと思います。