怒りは出し入れ可能な道具
以前、『嫌われる勇気』を読んで、怒りの正体についてを紹介しました。
その時に学んだのは『怒りは他者を操作するため』。今回学んだ『あなたは間違っている、と相手を否定する行為』と言うことと似ている気がします。時には、怒ることが、自分の正しさを主張したり、他者を操作することに繋がる。こう言う怒り方はしたくないものだと思いました。
怒りの感情の正体とは
怒る、と言うことは、自分が不快を感じている証拠だと思うので、その気持ち自体は大切にして良いと思います。しかし、どんな不快が怒りに繋がったのかを理解し、改善しなければ、一生怒ってばかりの人生になってしまうと思います。怒る背景には、嫌な気持ち、悲しい気持ち、落ち込む気持ち、嫉妬する気持ち、執着する気持ちなど色々な感情があるのだと思います。私達には知性があるのだから、その気持ちを理解し、考え方や行動を改善していくことで、怒る回数が減ったり、より幸福感を感じて生きていけるのだと思います。
とは言え・・怒りの感情は持ってもいい
私は最近子どもに対して怒ってしまい、かなり落ち込みました。落ち込みすぎて翌日になっても憂鬱な気持ちが晴れず、何も手をつけたくなくなるくらいでした。大好きな食事も喉を通った気がしませんでした(食べたけど)。
しかし、かぁちゃんさんのブログの、『私達は神様でも仏様でもなく人間なのだから、怒る感情は持ってもいいんだ』と言う言葉に触れ、心が救われました。そうですよね。完璧な人間なんていないのだから、怒ってしまっても、神様じゃないんだし仕方ない!と吹っ切ることができました。極力怒らない人生を送りたいのですが、今後も怒ってしまうことがあったら、『人間だもの!そういう時もある!』と自分をなぐさめようと思います。
怒りの感情を出してもいい場合とは
『感情の整理ができる女(ひと)は、うまくいく』と言う本には、次のように書かれていました。
私は、怒りをぶつけることが許されるのは、情熱や憤りの気持ちを伝えたいとき、本気で自分を守りたいとき、そして信頼関係が築けているときにかぎると思っています。(省略)幼い子どもは親を全面的に信頼しているので、怒られても受け入れてくれるでしょう。スポーツの監督が、どれだけ罵倒しても、選手がついていくのは、「チームで優勝したい」など明確な目的があるのと、選手が監督に絶対的な信頼をおいているからです。(省略)怒って許されるのには、自分のために怒る”エゴ”ではなく、相手のためという”愛”が必要なのです。
私は、怒りの感情自体が良くないことだと思っていましたが、相手が「あの人は自分の事を真剣に想ってくれてるんだ」と感じているのであれば、ダメな事もないのかとも学びました。
私の父は論外でしたが、母からは愛情を注いで育ててもらい、暴力も振るわれたことがないので、怒られても恐怖を感じませんでした。多分、かぁちゃんさんが娘のさくらちゃんを怒っても、さくらちゃんがかぁちゃんの事を大好きだし、信頼しているから平気なのだと思います。怒っても良いかどうかは、互いの関係性が構築されているか否かが重要だと思いました。
今回怒りの感情を見つめ、なるべく怒らないほうがいいと思う一方、けれども、時には怒ってしまう感情もあってもいい、そう思えました。
参考にさせていただいた本
感情の整理ができる女(ひと)は、うまくいく(有川真由美さん著)