前回は『親業』と言う本から、好ましくない親子関係について触れました。家庭内では、親が子どもに言うことを聞かせるか、子どもが親を言い負かすかのどちらかの関係が続くと、両者にとってデメリットがある事を学びました。
今回は、親が勝つか、子どもが勝つかの方法ではなく、どのような方法が好ましいのかについて学びたいと思います。
私は、勝負なし法について知った時、衝撃を感じました。これで私は『親の役割とは、子どもに教え、時には子どもの行動を制御する立場』だと思っていたからです。勝負なし法の基本的な姿勢は、親子が対等な関係である事であるため、これまでの、親が上の立場と言う考え方自体が好ましくはなかったと感じました。
勝負なし法の基本的な姿勢とは
勝負なし法の基本的な姿勢とは、『親も子も対等な権力を持っている』と言う考え方です。以前、子どもに指摘をする時に、子どものメンツをつぶさないような関わりが大切だと学びました。
この対応の仕方も、子どもに対して対等な関係を意識して、誠意をもって関わることが基本的な条件です。親業著者のトマス・ゴードンさんは、親子の対等性が重要であることを私達に教えてくれます。
もちろん子どもは大人よりもできないことが多いし、教えられることの方が多い。しかしだからと言って、子どもの立場が下だと言う考えはしてはいけないことが分かりました。
勝負なし法の進め方
勝負なし法は親子同士が対等な関係なことが前提として、お互いがお互いの欲求を満たす方法を探すと言う方法です。具体的には、つぎの6つのステップを進めていきます。
1)何に対しての対立かをはっきりさせる
2)色々な解決案を出してみる
3)出てきた解決案を1つひとつ評価する
4)一番いい解決策を選ぶ
5)その解決策をどう実行するか考える
6)うまくいっているかどうか調べる
1~6のステップを見た感想としては、このステップは、対等な大人同士ではよくやることではないのかと言うことです。私は仕事でもプライベートでも困ったことがあると、職場の人や交際相手と問題点を挙げて話し合いをし、お互いがもっとも納得すると言う方法についてを考え出そうとすることがありますが、これを子どもとの関係でも活用すれば良いのだと感じました。
次回以降、勝負なし法について、具体的にどのように関わったら良いのかを例にあげて学んでみたいと思います。
むすび
私は親業を学び、まず子どもに対する基本的な姿勢を改める必要性を感じました。
最近私は、頭に血が上り、子どもに厳しく注意をしてしまったことがありました。しかし、私の中で『子どもも大人も対等』と言う考えがあれば、もっと違う接し方ができたのではないかと感じました。 親・大人も人ですから、すぐに行動を変えることは難しいかもしれませんが、振り返り改善を繰り返しながら、少しずつでも良いから、成長や改善をしていきたいと感じました。
参考にさせていただいた本
親業(トマス・ゴードンさん著)