今回は『読んで学べるADHDのペアレントトレーニング』を参考にしています。この本はADHD(落ち着かない、衝動的)の子どもを育てる親だけではなく、子どもの行動にストレスを抱える親にとって役に立つ解決法が紹介されています。個人的には子育てだけではなく、職場や部活動などの後輩の教育などにも活用できるのではないかと考えています。
本書には、子どもの行動を変えるための優れた方法が示されています。これまでこのブログでは、大人の言動を変えることで子どもの行動が変わっていくことや、その鍵となるのが注目であると言う事を知り、子どもの行動を変えるための第1ステップとして、子どもの行動を分類することが大切であることを学びました。第2ステップとして、好ましい行動に対しては肯定的な注目(ほめること)が必要ですが、まずはほめる時のポイントについて学んでいきたいと思います。
目線を合わせて、表情や声の調子が喜ばしいことを伝える
子どもをほめる時に、子どもを見下ろすような視線だと、子どもは自信がなくなると本書で説明されています。幼い子どもにはしゃがみ込み、目線を合わせて安心させる必要があると指摘をされています。確かにわざわざ目線を合わせて伝えると、その動作で大人の真剣さや気持ちも伝わるのではないかと思いました。
ほめる内容
ほめる内容は、①してほしい行動をはっきりと言葉にし、②なぜその行動が好ましいか伝えることが好ましいです。それにより子どもはどんな行動が良い行動なのかを学習することができます。話がダラダラと長いと理解が難しくなるため短く明瞭である必要があります。またほめる時に辛口コメントは入ってはいけません。辛口コメントが入ることにより、子どもが皮肉を感じたり否定されたと感じてやる気が無くなってしまうからではないかと思います。
子どもの行動をほめる
子どもの行動をほめるようにし、子ども全体を評価する言葉(いい子など)は避ける必要があります。「いい子ね」と伝えると、子どもは「悪い子だと親の愛情を失ってしまうのではないか」と感じてしまいます。
ほめるタイミング
タイミングはできるだけ早く伝える必要があります。後からほめても子どもは覚えていないことが多いからではないかと思います。
他人と比べない
1番と伝えることは避ける必要があります。1番であることが素晴らしい事と伝えると、子どもは1番でなければならない(完璧でなければならない)と感じ、失望をします。また子どもをほめる時に他の子を犠牲にしてはいけないと説明されています。他人と比較して育てられると、子どもにも他人と比較する価値観が育ってしまい時には人を見下してしまうことに繋がるのではないかと感じました。
むすび
私は、『1番』と言う言葉を使って子どもをほめていたことがあったのですが、好ましくないと言うことを学びました。今回はほめることのポイントについて学びましたが、次回は具体的に、どのようにほめていくのかを学んでいきたいと思います。