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親が子育てをする時の喜びとは

今回の話は、児童精神科医佐々木正美さんが書かれた『子どもへのまなざし』と言う本を参考にしています。

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本を読んで、私は『子どもに期待する喜び』の方が大きくなってしまっていることに気付きました。期待されると子どもはどう思うかを考えた時に、私が子どもの頃は、親の期待、指示は息苦しさや居心地の悪さを生むことを思い出しました。

親から指示されたことは苦痛でしかなかった

私が子どもの頃、父親が子ども達に漢字を毎日1ページやれと指示を出しましたが、出勉強が苦手な私にとっては苦痛でした。妹は漢字をやりたくなさ過ぎて、日付を何度も書き直してノートを使い回すと言う技を身に付けたくらいです。

人が物事に取り組むには、外発的動機付けと内発的動機付けの2つがありますが、親からの指示は外発的なもので、子どもが心からやりたいと思ったことではないので、長続きがしなかったり、そこから学べることが少ないのではないかと思います。

また、父は進路についてもあれこれ干渉しました。私が社会人になってからも、「学費は払ってやるから、◯◯大学の博士課程に行ってもいいんだよ」としつこく言われました。私が何度も、行きたくないと言ってもです。姉や妹も、進路について猛反対されて家に居場所がなくなったこともありました。父親と話していると、誰の人生について話しているのか分からなくなります。

子どもにあれこれ指示をしてくる父親に対しては嫌悪感しかありませんでしたし、一緒にいて居心地の悪さしか感じませんでした。

しかし大人になった自分を振り返ってみると、私も父親と一緒の事をしているのかもしれないと思いました。

親が子育ての時に抱える不安

子どもを授かると、多くの親は『産まれてきてくれてありがとう、あなたがいてくれるだけで幸せ』と思うのだと思います。 しかし子どもが成長すると、強くたくましく生きてもらいたいと言う思いから、子どもへ求めることも大きくなるのだと思います。

私は施設で子どもと生活する仕事をしていますが、彼らは卒寮後に親を頼ることができない場合があるため、いつも『自立後のために』と言う気持ちでいっぱいになってしまいます。学習する習慣をつけさせるのもその1つです。子どもが楽な方にすり抜けようとしたり、自分で自分を律することができないと、子どもに指摘をしたり、適切な方に促さないとと思っています。

未来の子どもが困らずに幸せでいて欲しいと強く願っていた私は、今、幸せを感じて欲しいという気持ちが薄れていたことに気付きました。

大切にされていると思ってもらうために、どうしたら良いのか

私が施設で働くようになってから学んだことは、毎日の食事に、なるべく子どもの好きなものを取り入れる、これを継続すると、子どもは自分が大切に思われていると感じるようになるらしいのです。

また日ごろの言葉かけに労いや感謝の言葉を入れることが、子どもを大切に思う気持ちを形にしてくれると思います。おやすみと言う時、お帰りと言う時に『今日もおつかれさま』と声をかけたり、何気ないやり取りで感謝の言葉を伝えたり。そう言う心のこもった言葉かけが大切であることを学びました。

むすび

子どもの幸せを考えた時、期待する喜びが大きくなってしまわないように。子どもに幸福感や居心地の良さを感じてもらうためにできることを考え続けていきたいと思います。

参考にさせていただいた本

子どもへのまなざし(佐々木正美さん著)