速く深い思考ができるようになるための思考のトレーニング
『ゼロ秒思考』著者の赤羽さんが紹介するメモのトレーニング方法は、次の通りです。
・メモはA4の用紙を使用
・左上に題名を書いて、右上には日付
・制限時間は1分間
・題名に対して4~6行で考えたことを書く
・これを1日10枚程度書く
・ポイントは、思いついた瞬間に書くこと。
・同じ題名について、時間や日を改めて何十回書いても良い
これは赤羽さんが試行錯誤をした結果最適化されたメソッドですので、この方法通りに実行するのが良いと、赤羽さんは言います。私は大体この通りに取り組んでいるのですが、今は紙の大きさだけ違います。家にB5サイズの紙が大量にあるので、それを使い終わってから、A4の紙を買う予定です。A4サイズより少し小さめのB5ですと、文がはみ出しまう場合があるため、やはりA4サイズが良いかと思います。
1分と言う理由
1分と言う制限時間を設けることで、思考の質と生産性が上がります。3分、5分考えても、大して内容が増えるわけではない。誰でも何十分時間をとっても、同じ思考の堂々巡りがある、と言うことを経験されたと思います。ですから1分と言う制限時間があるのです。実際試してみても、1分でもある程度の考えを出すことができます。
問いに対する答えが4~6行の理由
思いついたタイトルに対して考えると4行以上になると赤羽さんは言います。一方6行までにしている理由は、大切なことを優先的に絞るために制限する必要があると。6行以上になってしまうと、何が大切で大切ではないかがわからなくなってしまうことや、頭の中で整理しきれない。そして情報量が多いと、本当に大切なことを覚えていられないのではないかと思います。
タイトルは貯めておける
メモのタイトルを思いつかない場合は、メモのタイトルを別紙に書きためておくことを勧めています。これは今すごく大切じゃないけど、いつか考えたいなーくらいなレベルで取っておくもの、と言うイメージでしょうか。
・◯◯さんとのコミュニケーションの取り方
・会議を時間内に終わらせるには
・元気が出ない時に元気にするためには
・自分がどう言う時元気がないのか
・前からこうだったか
・元気がない自分を周りはどう見ているのか
などなど、なんでもいいので題名にすると、目に止まった時に考えを深めることができます。
同じ題目について何十回書いても良い
赤羽さんは同じような項目について、数週間から数ヶ月の間に、思いついた時に書くトレーニングもされてきたそうです。殆ど似たテーマで、毎回まっさらな状態から始めることで、最初のうちに書いたメモよりも、より良いものを書けるようになってきたそうです。
似たテーマを5~10、あるいは20ページほど書いていくうちに、そのテーマについては考え書き尽くした感じになっていく、そして頭が十二分に整理されて、明確なイメージをつかめるようになると、赤羽さんは言います。
私は思考が深まらないことがあるので、それを改善するために、1つのテーマについて考え続けると言うことを試してみたいと思います。
むすび
今回は、ゼロ秒思考を鍛えるためのトレーニング方法について学びました。私は、同じようなことで悩み立ち直れなかったり、他者とコミュニケーションがうまく取れなかったり、浅い思考ばかりで自分に対して落胆することがよくありました。しかし本書を読んで、これらはメモのトレーニングで改善できることを知りました。深く速い思考力を手に入れるためにも、これから続けていきたいと思います。
参考にさせていただいた本
ゼロ秒思考(赤羽雄二さん著)