今回は樹木希林さんの著書『一切なりゆき』を参考にしています。本書には、晩年まで役者として、母として祖母として生き抜いた樹木希林さんの生き方についてが紹介されています。
今回は、樹木希林さんの家族に対する考え方についてを学んでいきます。
世の家族が崩壊しないのは、○の粘り強さ
樹木さんは、世の中が崩壊しないのは女の粘り強さだと言うことを、著書では次のように表現しています。
やっぱり世の家族が崩壊しないのは、女の粘り強さですよ。女が台となって、"始"って漢字になる。全ての始まりの土台を作るのが女だからね。そこがグラグラしてるんですよ、今の世の中は。そこのところがドシっとしていれば、たいていのことは大丈夫。女っていうのは、きっとその人生が終わったときに、いい意味で泣いてもらえる。いつまでも"いてくれて良かった"と思われる存在になるんじゃないかな。
私は樹木さんの言葉に覚悟を感じました。『自分が家族を支えるんだ』と言う覚悟さえあれば、性別は関係なく、強い土台を作ることができると言うことを学べるのではないかと思います。
人間関係でトラブルがあった時、今は昔よりも会社を辞めたり、離婚をしやすい時代になったので、それで物事が解決できるような流れのように感じます。しかし樹木さんの場合は、置かれた状況の中で何とかやり切ろうと覚悟し、目の前の物事に左右されずに。
対局的な視点
樹木さんは、家庭内での争いが絶えず1年半で別居しましたが、離婚はせずに婚姻関係を続けていたそうです。しかも夫のスキャンダルが出ている状況でも、家族で写真館に行き夫を励ます樹木さん。何があっても家族を大切にする気持ちや、夫の良さに焦点を当てているからこそできる行動だと感じました。トラブルがあるとそのことに囚われがちになりますが、樹木さんはそれに振り回されずに、対極的に物事を見ているところがかっこいいなぁと思いました。
むすび
樹木希林さんからは、覚悟をすることで、どんな時もブレずに物事を見ることができるのではないかと言うことを学びました。
そして目の前の物事だけに囚われずに、大局的に物事を捉えることで、大切なことを見失わずに生きることができると言うことを感じました。
私は、嫌なことを言われたりされた時に、その人に対して怒りの感情で満たされてしまいます。しかし樹木さんのように、広い視野でそのことを見ることができたら、もっと心穏やかに過ごせるのではないかと感じました。
参考にさせていただいた本