今回は、小学校教諭沼田晶弘先生の著書『もう「反抗期」で悩まない! 親も子どももラクになる“ぬまっち流”思考法 』を参考にしていて、これまでに学んだことの総括になります。
反抗期ではなく自己主張
まず本書からは、子どもが反抗しているのではなくて、ただ自己主張をするようになっただけと言うことを学びました。
子どもは、家族や友達など色々な人と関わる中で、次第に『自分はこうしたい』と言う考えが芽生えてくるようになります。その結果として、親の発言に対して『嫌だ』と言うまでに成長した。そう捉えることで、反抗期とはネガティブなものではなく、本来は子どもの成長を喜びたくなるようなことだと学びました。
またそもそも指示も命令もしなければ反抗はおきないため、指示や命令をする大人の姿勢も改善していく必要があることに触れました。
そして、もし子どもの自己主張を『反抗』だと断定し、抑えつけてしまうと子どもが将来自分の意見を言うことが難しくなる危険についても学びました。
この記事に対して、3回さん(id:sankairenzoku10cm)から『もし間違った方向の訴えがある時の受け入れ方はどうなんでしょうか。』と言う意見を頂きました。もしどのような意見も『子どもの自己主張だ』と判断して全てを受け入れてしまうと、子どもの万能感が大きくなり、『自分の主張は何でも許される』と学習をしてしまうことも懸念されます。子どもに対しても社会で生きていく中でも、変えることが難しいルールや限界はあると思うので、その際はどうしても難しい理由を伝えたり、譲れる部分があるのであれば互いに妥協点を見つけるように話し合う必要があると思われます。
意識が変わると、子どもの『自己主張』を楽しみに変えることができる
反抗期もイヤイヤ期も、自己主張していると言う意味では、状況もその時に必要なマインドも一緒だと沼田先生は教えてくれます。この回では、イヤイヤ期を楽しみに変えようと意識改革をしたCさんの素晴らしい対応について学びました。
私も少しずつで良いから、Cさんのように自分のやるべきことに囚われ過ぎずに子どもの気持ちにも心を傾けることや、どうしたら楽しくそれを乗り越えられるかと言うところを意識していきたいと思いました。
子どもが自分から動くために必要なこと
親子のバトルの一因として、子どもに何度言っても動かないことが挙げられます。沼田先生は、子どもが動かない理由として、そのことが他人事だからと説明しています。
子どもが自分事だと捉えるために必要な事は、大人が手出しをせずに子どもが困る経験をすることだと教えてくれます。
反抗期の子に必要な言葉かけ
この回で沼田先生が教えてくれた言葉かけは、対子どもだけではなく、そもそも人が人と生きていくためには必要な事だと言うことを教えてくれました。
その他どのようなことを学ぶことができるか
本書では、他にも次のようなことを学んでいくことができます。
・子どもに早くしなさい!と言ってはいけないワケと、言わないための方法
・子どもの宣戦布告を上手くかわすための考え方
・大人が子育てをラクにする考え方
・大人の期待を押しつけ過ぎないための考え方
・子どもの手伝いのさせ方で好ましい方法とは
・『毎日コツコツ』は古い?子どもの学習やゲームのさせ方
・親子のやり取りの具体例
むすび
私は本書を読んでから、『他者目線』を取り入れることができるようになってきました。それは、沼田先生の『反抗ではなく自己主張』と言う言葉と、本書の具体的なエピソードに触れ、自分と子どもは別物なんだと言う認識ができたからだと感じています。その認識のおかげで、子どもと関わる時だけではなく、私生活を送る時にも、仕事をする時にも、他者が考え主張をするための間を持つことができるようになりました。
今回は、沼田先生の本から沢山の素敵な考えを学ぶことができました。私も少しずつ、本書に登場してきた親御さんのような素敵な対応ができて、子どもと楽しく穏やかに過ごせる時間が増えるといいなぁと思います。
参考にさせていただいた本
もう「反抗期」で悩まない! 親も子どももラクになる“ぬまっち流”思考法 (沼田晶弘さん著)