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反抗期の正体とは? -沼田晶弘先生の『もう「反抗期」で悩まない!』から学ぶ-

今回から、小学校教諭沼田晶弘先生の著書『もう「反抗期」で悩まない! 親も子どももラクになる“ぬまっち流”思考法 』を参考にしています。反抗期と言うと、子どもに何を言っても拒否をされて親子共に疲弊するイメージがあり、親御さんにとっては子育てにおいてとても不安な時期なのではないかと思います。本書は「反抗期」に悩む親御さんに向けて、沼田先生がそれを克服する思考法を紹介しています。

今回は、反抗期とはそもそもどのようなものなのかについて学びたいと思います。

「反抗期」は自己主張してるだけ

沼田先生が、音声SNSのClubhouseで子育てや教育について語り合うなかで、「『反抗期』じゃなくて『自己主張』だよね」とこぼしたことを聞いた親御さん達が次々に「反抗期」に対する心構えが変わっていったそうです。

例えば大人が「もう勉強しなさい」と伝えたことに対し、子どもが「嫌だ!」「うるせえ!」と返したとすると、大人は子どもに反抗されたと思い身構えてしまいます。しかし子ども視点に立つと、友達や学校の先生、家族と過ごし関わる中で、子どもは数々の経験を経て成長し、自分の意志を持つようになり「嫌だ」と主張した。それを想像すると、子どもは自己主張をすることができるようになるまで成長したと考えられるのです。イヤイヤ期に関しても同じことが言えます。

立場が違う・命令しているから反抗されるだけ

また沼田先生は、大人の意識として子どもとの上下関係を作ってしまっている可能性を指摘しています。そもそも指示されたり命令されない限り、反抗は起きないと。なぜ大人が上下関係で子どもを見てしまうのかと言うことに関しては、子どもは産まれた当初は無力で、守り教えられる存在であったことが影響していることが考えられます。大人が教え導くことで子どもが成長していくことを、喜びに感じる大人は少なくないと思います。そのため大人は子どもが成長していっても、『子どもは守られ教えられていく存在』であると言う認識を変えることが中々難しいのではないかと感じました。沼田先生は、『子どもは「血のつながった他人」』と表現されていますが、大人が「この子も1人の人間なんだ。この子なりに感じているんだ」と思い1人の人間として尊重するようになると、親子の会話はきっと大きく変化すると沼田先生は言います。子どもが自己主張を始めるようになったら、大人もその主張の姿勢を尊重するようにすることが、大人の為にも子どものためにもなることが分かりました。

むすび

今回は、『反抗期』は自己主張しているだけと言うことと、そもそも大人が命令しているから反抗するだけと言うことについて学びました。私は子どもと生活をする仕事をしていますが、確かに上下関係や指示命令の意識はあったと気付きました。また生活の中で子どもが拒否をすることもあるのですが、自分の主張ができると言う成長の証であると切り替えていくことがあれば、子どもの主張に対して前向きな姿勢で関わることができるようになるのではないかと思いました。

参考にさせていただいた本

もう「反抗期」で悩まない! 親も子どももラクになる“ぬまっち流”思考法 (沼田晶弘さん著)