すごい人研究所

すごい人になるヒントをまとめるブログ

【スポンサーリンク】

子どもが自分から動くためにはどうしたらいいのか -カリスマ教師沼田晶弘先生から学ぶ-

今回は小学校教諭沼田晶弘先生の著書『もう「反抗期」で悩まない! 親も子どももラクになる“ぬまっち流”思考法 』を参考にしています。

今回のテーマは、宿題や片付けなど子どもにやるべきことがあるのにいつまでも動かずに、ゲームや漫画に夢中になっていることについて。側にいる大人は焦り苛々を募らせ、いくら促しても「うるさい」と反抗・拒否され、バトルにまで発展することもあります。

今回はそのような場合、大人はどのような心構えを持つ必要があるのかについてを学びたいと思います。

反抗するのは、『他人事』なのに指摘をされているから

沼田先生は、子どもがやらなければならないことに取り組まないのは、『自分事化』できていないからと説明しています。宿題も部屋の片付けも水筒の片付けも、取り組む必要性を理解していないのに大人から指示をされるから、やりたくないと言う気持ちを込めて「うるさい!」と言ってしまう。この状況に対処するためには、『やる理由』を理解する=自分事化することが大切で、自分事化できると子どもは自分から取り組み始め、脅威の集中力を発揮すると沼田先生は説明しています。つまり、自分事化して子どもが自ら動くことが増えると、大人が指摘する回数が減り、反抗やバトルが減ると言う、大人にとっても子どもにとってもハッピーな結末が待っています。

では、自分事化させるためにはどうしたら良いのかについては、本書ではいくつか方法が紹介されていますが、そのうちの1つとして、自分がやったことの責任を自分が取らなければいけないようなちょっと困った状況を子ども自身が経験することが大切だと沼田先生は教えてくれます。そのためには、大人は手出しをしないように気を付ける必要があります。

上述したイラストでも紹介したように、水筒を台所に出すことは子ども自身のやること。大人が手出しをしないと決めることで、子どもが水筒を出さなかった場合は翌日の水筒がないと言う困った状況を作り出すことができます。そして子どもが学び改善する機会を与えることができるのです。水筒についてもし気になるようであれば、学校の先生には「水筒を自分で片付ける練習をしているため、しばらくは水筒を忘れることがあるかもしれませんが、よろしくお願いします」と伝えることもできると沼田先生は教えてくれます。

ここで私が良いなぁと思った沼田先生の言葉は、子どもが学校に忘れ物をした時、『ちょっとは反省しなさいよ』とニヤニヤしながら帰りを待っているくらいが、ちょうどいいと思いますよ、と言う部分です。私は子どもが困った状況になった時、いつもしかめっ面をしてハラハラしてしまいます。しかし失敗=成長・改善のために必要な事だと思って、子どもが困ったことに対しても重く受け止めすぎず、ニヤけるくらいの心の余裕を持ちたいと思うことができました。

私の『自分事化』の体験

私は中学生の頃までは朝自力で起きることができず、廊下に引きずり出されても寝ている程、朝が苦手でした。しかしあることをきっかけに、朝の起床が自分事化して、それ以降殆ど寝坊をすることがなくなったのです。

www.kakkoii-kosodate.info

この経験がなければ、私は大学生になっても社会人になっても、朝起きることを母頼みにしていたのかもしれません。そう考えると、高校の時のこの経験はとても大切な事だったと気付くことができました。

むすび

今回は、自分事化して自ら動くようになり、親子間のバトルやストレスが減っていく可能性があることを学びました。大人は子どもに口と手を出したい時にグッとこらえて、子どもが困った状況を敢えて作っていくこと、それが子どもの自分事化と成長に繋がる事を意識して子どもと関わっていきたいと思いました。

参考にさせていただいた本

もう「反抗期」で悩まない! 親も子どももラクになる“ぬまっち流”思考法 (沼田晶弘さん著)

沼田先生の過去の記事

www.kakkoii-kosodate.info