『ゼロ』から学ぶ、鬼才を育てるヒント

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堀江貴文さん著書の『ゼロ』には、堀江さんの幼少期から出所するまでのエピソードや思いなどが書かれています。私はこの本を読み、堀江さんには逆境をバネにする強さ、行動力がある事を学んだと同時に、堀江さんの背中を押したり、チャンスを与える大人の存在から子育てのヒントを得ました。今回は、子育てに関わるあなたが、今日から実践に使えるヒントをご紹介したいと思います。

1. 堀江さんの家庭環境

堀江さんの母は激しい性格だったと言います。それを物語るのがこのエピソード。

たとえば、小学一年生の冬、学校から帰ってくつろいでいたときのことだ。祖母と一緒にこたつでテレビを見ていると、すたすたとやってきた母が仁王立ちでこう言った。

「貴文!これから道場に行くけん、準備せんね!」

道場?準備?なんのことだかわからないまま車に押し込まれて、販売店で柔道着を買うと、そのまま近くの警察署に隣接した道場に連れて行かれた。これから毎週3日間、ここに通って柔道をしろと言うのだ。なぜ柔道なのか、なぜこのタイミングではじめるのか、せめて野球やサッカーじゃダメなのか、といった話はいっさい受けつけない。とにかく、有無を言わさず「やれ!」なのである。出てくる言葉は、いつも命令形。ほとんど銀行強盗のようなものだった。

柔道の 練習をサボったことがばれると、家から追い出されたこともあったそうです。堀江さんが高校生の時に反抗し、言い返せなかった母が堀江さんに包丁を突き付けたことも。個人的な意見ではありますが、堀江さんの家庭環境は虐待通告されて一時保護になるレベルではないかと思える程過酷だったと思います。

2. 堀江さんを大きく成長させた大人の存在

厳しい家庭環境の中育った堀江さん。その堀江さんの背中を押した2人の大人について紹介します。

〇小学校の担任 星野先生〇

星野先生は、僕の生意気なところ、面倒くさいところ、そして不器用なところを、すべておもしろがってくれた。せっせと百科事典を読んでいることも、祖母が毎日唱えていたお経をいつの間にか暗記してしまったことも、全部ほめてくれた。こんな僕にも理解者がいて、応援してくれる人がいる。それだけでうれしかった。

そしてなにより、星野先生が他の大人と違ったのは、「みんなに合わせなさい」と言わなかったことだ。むしろ、みんなに合わせる必要なんてない、その個性をもっと伸ばしていきなさい、と教えてくれた。

これまで問題児として煙たがられていた子どもが、「あなたはあなたのままで素敵」と受け入れてもらえた時、その子どもが感じる「自分は存在していてもいいんだ、ありのままで良いんだ」と言う安心感や自己肯定感は計り知れないと思います。星野先生の存在は、今の堀江さんの強い原動力にもなっていると思います。本書を読んで改めて、大人が子どもの存在を認めることの大切さを感じました。子どもと生活をしていると、どうしても生活力を鍛えてほしくて、注意する方に意識が行きがちですが、1人の人間として、『あなたにはこんなにも素敵なところがある』『あなたがいてくれて感謝してる』と言う気持ちを持ち続けていくことが大切だと思いました。

また、星野先生は堀江さんに、「あなたはここにいたらもったいない」、「進学塾には、あなたみたいな友達が何人もいるはずだから」と、進学塾に通い、進学校に進むことを勧めました。その時堀江さんは、星野先生が言う意味を理解できませんでしたが、通い始めた進学塾では、刺激的な友達や、勉強の面白さ、田舎を出た先にある、都会と言う素晴らしい世界に出逢います。このように、子どもが学び、成長するための環境や情報を提供することも、大人の大きな役割と言うことを学びました。

〇堀江さんの才能を見抜いた塾講師〇

堀江さんが中学校時代に、ハマりまくったプログラミング。学校が終わったらすぐに帰宅して、深夜までプログラミングに明け暮れる日々を過ごしていました。そのハマり具合は、初心者用のパソコンでは物足りず、親から20万円借金をして本格的なパソコンを購入する程。そのような中、当時珍しかったコンピューターを用いて英語教育をしている英語スクールに通い、堀江さんが授業そっちのけでパソコンをいじっていた時のこと。塾講師が、「塾で使用しているパソコンを新しいパソコンに変えるんだけど、教材システムを移植する必要があって、それできる?」と、堀江さんに仕事を依頼したと言います。堀江さんは、やり方は分からなかったのですが「できます!」と即答したとのこと。そこから一か月もの間、無我夢中でプログラミングをして移植に成功しました。

作業が無事終了し、受け取った報酬はおよそ10万円、中学生にとってはかなりの大金だが、金額のことはどうでもよかった。僕にとってなによりも大きかったのは、自分の能力を生かし、自分が大好きなプログラミングを通じて誰かを助け、しかも報酬まで得ることができた、と言う事実だ。(省略)

「そうか、働くってこういうことなんだ」

僕のつくったシステムに講師の人たちが驚きの声を上げ、握手を求め、そしてたくさんの生徒が学んでいく。僕の流した汗が誰かの役に立つ。

 ここで私が、堀江さんすごいなと思ったのは、仕事を依頼された時に「できます」と言い、チャンスをつかむ勇気や、それを何とかしようとする行動力。また、塾で話も聞かずにパソコンをいじりまくっている堀江さんに対し、「人の話を聞かないダメな子ども」と思うのではなく、堀江さんのプログラミングの才能を見抜き、子どもであろうが『この子にはこれができるんじゃないか』と思い仕事を依頼してしまう、チャンスを与える塾講師の考え方に魅力を感じました

3. 私達大人が子どもにできることとは

私は、大人の役割の1つは『子ども達に、さまざまな生き方の選択肢がある事を伝えること』だと思います。特に私が勤務する児童養護施設では、「(就職に有利になるため)高校は進学した方が良い」、「高校を卒業したら正社員で働くべきだ」、と言う安定思考が多い中、子ども達に、堀江さんや他にも面白い経歴を持った方の話をすると子ども達は興味津々に話を聞きます。

堀江さんの生き方を知って、子どもは「そんな楽しい生き方あるんだね。毎日幸せそう」、「(堀江さんの)子どもの頃、私と似てる。だったら私もホリエモンみたいになれるのかな」、などと言った感想を言います。さまざまな生き方があること、世の中には過酷な環境の中でも、チャンスを掴んだり、夢中になって大好きなことを追い続けるかっこいい人たちがいることを話すことで、子ども達に人生の面白さを伝えることができると思います。

この本は、堀江さんの温かさを感じると共に、家族、人間関係、仕事、生き方についてとても考えさせられる本です。一度ごはんに行くのと変わらない値段で、多くの学び、考える機会を得ることができます。おすすめです。

 

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