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子どものやる気を育むために必要なこととは

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菅原裕子さん著書の『こどもの「やる気」のコーチング』では、子どものやる気を引き出すための、大人の接し方を盛りだくさんに紹介しています。その中でも、特に子育てに励むあなたにも共有したいことをお送りします。

菅原裕子さんについて

菅原さんは、1977年より人材開発コンサルタントとして働き、1995年より『企業の人育て』と『自分自身の子育て』の「能力開発」の体験をもとに、子どもが自分らしく生きることを援助したい大人のためのプログラム『ハートフルコミュニケーション』を開発。各地の学校やPTA、地方自治体の講演やワークショップでこのプログラムを実施しています。菅原さんが代表理事を務めているNPO法人ハートフルコミュニケーションについては、以下のリンクをご覧ください。

子どものやる気アップのために必要なことは、大人の『我慢力』

菅原さんは、親が子ども以上に、子どものやっていることに夢中になって、やる気の横取りをしないよう、親は我慢をするべきと言っています。

やる気を横取りされて、努力だけを求められる子どもは、自分がやりたくてやっているものさえ、まるで親のためにやっていることになってしまいます。自分が好きで始めたことを横取りされた状態です。自律への欲求は満たされません。自律とは、自分の意志で選び、自分の意志で行動を起こすことです。親の意志でやらされていると感じると、やる気がなくなるのは当然かもしれません。

メジャーリーガーのイチロー選手は、小学校3年生の頃から毎日父と野球の練習をしました。父は、イチローが練習に飽きると無理にやらせようとはせず、彼が野球の次に好きな相撲を取ることもあったそうです。イチロー父は、イチローの主体性を尊重し、やりたいものを優先させたと言います。ここから私は、子どもが『やらされている』と感じず、『楽しい』『(子どもが)やりたい』と思える関りが大切であることを学びました。

子ども自身が、自身のやる気と向き合い、否定的な言葉を発する

あなたは、子どもが「もう勉強したくない」、「勉強何もやる気しなくなっちゃった」と言うのを聞いたことはありますか。菅原さんは、このように発言する子どもについて、次のように述べています。

子どもはなぜ、親に「もう勉強するの、イヤ!」と言うのでしょう。本当に無気力な子どもは、それさえ言いません。子どもが親に否定的な気持ちをぶつけるのは、自分のこの気持ちを何とかしたいという思いの表れです。それで助けを親に求めたのです。そのとき、「何、言ってるの!」とか、「そんなことばっかり言っていないで」と言われたらどうでしょう。こうした言葉は、子どもの気持ちを否定しています。それは、自分が今、感じていることを「感じてはいけない」と言われているのと同じです。このとき、子どもは二重に否定的なものを感じる状態になります。

菅原さんは、子どもは大人から発言を否定されると、自分を分かってくれない大人に対してネガティブな感情を抱き、大人と対立することにエネルギーを注ぎ、結果的に自身の気持ちと向き合うことが難しくなってしまうと言うのです。逆に大人が子どもの気持ちをあるがままに受け取ることで、子どもが自身の気持ちや、自分がやらなければならないことと向き合うことができるようになると言います。

私が「仕事何もやる気が起きないんだよね」と友達に話したときに、とても心が救われたのが、「やる人は放っておいても結局やるから大丈夫。恵はそう言う人でしょ?」と言われたことです。今の自分はやる気がなくても大丈夫だよ、と、友達はこんな私も受け入れてくれたと感じ、とても安心しました

その他本書では、子どもを勉強へ向かわせる促し方、子どものやる気を引き出す親の習慣、学習を楽しいと思わせる具体的な方法、子どものタイプに合わせた接し方などについても紹介されています。菅原さんの本はとても勉強になるものが多く、私は菅原さんの本を4冊読みました。菅原さんの本は子育てに関わる方に本当にお勧めです。