誰もが悩み苦しんでいるもの。それは人間関係や信頼関係だと思います。より良い人間関係を築く助けとなるものが、メンタリズムです。メンタリズムは、行動や態度、言葉などから、相手の心境を読み解き、思うままに誘導するための技術です。メンタリズムは心理学などと関係しているため、根拠があり、誰でも技として使うことができます。今回は、メンタリズムの基本と、日常生活でどのような技を使うことができるのかを学んでいきたいと思います。
メンタリズムの基本
メンタリズムの基本は、1.観察する、2.分析する、3.信頼される、4.誘導するの4ステップです。
観察とは、相手の持ち物、チラ見したバッグの中身、外見(ネクタイ、洋服)、表情など、相手の様子を細かく観察します。そのような情報をコミュニケーションに使うことで、相手からの好感度や信頼を得ることができます。(例えば、つけているネクタイを褒めるだけではなく、以前つけていたものも覚えているなどして好感を得る)
分析とは、例えばプレゼンをする時、聞き手の顔が曇ったら、なぜなのかを分析し、再度こちらから情報や質問を投げかけてアクションを取る必要があります。私は子どもと生活をしていると、子どもがいきなり怒ってしまう場合があります。その原因を本人に聞いたり、職員に相談して分析をし、その後同じように子どものストレスにならないように再発を防ぎます。
本書のメインになるのが、信頼される、誘導するのステップです。本書では、あなたが行動を変えていくことで信頼され、Yesを誘導するための手法が数多く紹介されています。
信頼され、誘導するための手法例
例えば、親近感を上げたい場合に使えるのはミラーリングと言う技術。相手の行動をさりげなく真似ることで、フィーリングが合うなと親近感を持ちます。
相手との交渉の場面では、信頼を勝ち取るためには、先に欠点や改善すべき点を述べることで、誠実さのアピールに繋がり、その次にメリットを述べることで、後から入った情報の方が記憶に残りやすいと言う人間の脳の特性(親近効果)を利用することができます。本書では、商談交渉、セールスの場面、人間関係のストレスを無くす方法、ミスをした時の対処法などさまざまなシチュエーションでのアドバイスが紹介されています。
DaiGoさんが読者へ贈る言葉
DaiGoさんは、小学校の頃から約8年間いじめられていました。クラスや先生が変わればいじめはなくなるだろうと思ってもなくならず、苦しい日々を過ごしたそうです。しかし、ある時頭にきていじめっ子に向かってなたを投げた後、DaiGoさんへの印象が一変したそうです。ここから、自分が行動を起こすことでこんなにも世界は変わると言うことに気付きました。その後、DaiGoさんは、自分の嫌だと思っていること、眼鏡、成績が悪いこと、太っている、天パなどを変えていくことで、自分も周囲の評価も全て変わっていったと言います。
知識は知っているのと知らないのでは大きな差がありますが、技を知っていて使うこと、行動にうつすことで、あなたも、あなたを取り巻く環境も変わっていくのでははないかと思います。あなたの人間関係や生活を豊かにするために、是非、本書を手にとってみてください。
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