前回の認知症になるとどうなるのかと言う記事についてさまざまなコメント感謝いたします。今回は、コメントでもいただいたアルツハイマー型認知症の新薬についてです。
アルツハイマー型認知症の進行を抑える初めての薬
アメリカの製薬会社と日本のエーザイが共同で、アルツハイマー型認知症の治療薬を開発し、その後アメリカのFDA(食品医薬品局)は、原因と考えられる脳内の異常なタンパク質であるアミロイドベータを減少させる効果を示したとして治療薬として承認したと発表がありました。
この新薬「アデュカヌマブ」は症状の進行を抑えることを目的とした薬で、脳にたまったアミロイドベータと言う異常なたんぱく質を取り除き、神経細胞が壊れるのを防いでくれます。アルツハイマー型認知症の新薬が承認されたのは18年ぶりで、アミロイドベータに作用する治療薬は初めてとのこと。
ただし壊れた神経細胞の修復はできない
新薬アデュカヌマブは、アミロイドベータを取り除き、新たに神経細胞が壊れることを防いでくれますが、すでに壊れてしまった神経細胞については元に戻すことは難しいそうです。
ですから、治療は早い段階で始める必要があり、そのためには認知症の進行に気付くことが大切です。 次回以降、認知症を予防するためにはどのような事が必要かを学んでいきたいと思います。
むすび
今回は、認知症の半数の割合を占めるアルツハイマー型認知症の治療薬が開発されたと言う話に触れました。今回の新薬のおかげで、数えきれない程の人やその家族が救われると思うと、研究開発の偉大さを感じました。
私は母に、健康には気を付けてと伝えることがあります。しかし前回の記事に対して、『お母さん気をつけてね』と言うのは今後控えた方が良いというコメントをいただきました。人は誰でも若く元気でいたいと思う中で、他人から『健康には気を付けて』と言われることは、自分はもう若くない、元気ではないと、若さや健康を否定されているかのように受け取ってしまうのではないかと感じました。
私自身も年齢を重ねてきたので、今後は一緒に気をつけようと言うように伝えていきたいと思いました。