決意をした先輩
私が大学1年生の時に、この先輩は2年生。本格的にバドミントンをしていても、1年で上達することは中々難しいので、初めて一緒に打った時の感覚は、先輩も初心者1年目くらいの強さでした。
しかしこの先輩は2年の時に副部長を任されて、自分たちで部活を運営する立場になってから雰囲気が変わりました。もっと強くなりたいと言う気持ちになったのだと思います。
その決意は、先輩の行動によく表れていました。毎日7時から開催される朝練には必ず参加し、もちろん夕方の通常練習にも毎回参加していました。夕方の練習ではバテている姿も見られましたが、継続を止めることはありませんでした。
そして強い男性の先輩にも果敢に挑戦している。その姿を見て、強くなると言う目標のために最も良い手段を考え、やると決断し、実行するとは先輩のようなことを言うんだと感じました。先輩はみるみるうちに強くなり、1年もしないうちに、高校からの経験者である私と変わらないくらいの強さになりました。
その頃の私は、『朝7時からの練習だと朝5時には家を出なければならないから』とか、『バテちゃうから』と、朝練や強い先輩へ試合を申し出ることをしない理由を考えましたが、先輩のように『目的のために最良の手段を考え、決めたことを実行しよう』と決めていれば、私のバドミントン人生も大きく変わっていたかもしれないと思いました。
以前、ひろゆきさんの本で『ルールを決めると人生は100倍ラクになる』と言うことを学びましたが、この先輩は、自分の中で部活に対する姿勢のルールを決めたのではないかと思います。
むすび
私が進歩していないと感じる時、この先輩の姿を思い出します。大学時代は10年くらい前の事で、この先輩とはもう連絡を取っていません。でも自分の中に先輩が生きていて、思い出すたびに、先輩のようになりたいと思い返します。