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自閉スペクトラム症の特徴 -シングルフォーカス-

自閉スペクトラム症の方は、空気の読めなさや強いこだわり、自分の気持ちを言葉に表現できないなど特徴があるため、周りの人から理解されずに本人が苦しい思いをする場合があります。

今回は、自閉スペクトラム症が持ちやすい特徴である、シングルフォーカスについて学んでいきたいと思います。

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シングルフォーカス

自閉スペクトラム症の傾向として、シングルフォーカスがある事を学びました。シングルフォーカスと言うのは、一つのことに集中してしまうと言うこと。実験では、自閉スペクトラム症の子どもは、アンが隠したビー玉のことに集中し、サリーが部屋にいなかったことを想像できない傾向にあることが分かったのです。なお、このシングルフォーカスというのは、ほかの発達障害(注意欠陥多動性障害学習障害)にも確認される傾向にあります。

会話が難しい

サリーとアンの実験では、自閉スペクトラム症の子どもは、サリーのことを想像することが難しと言う結果が得られました。

同時に2つのことを考えることが難しい、つまり会話をする時に自分の考えを話しつつ相手の気持ちを考えて話すことは困難なので、会話がうまく成り立たないことが多いそうです。

施設で担当していた自閉スペクトラム症の子どもも、自分の好きなことを話し始めると止まらないのですが、その時にお互いの話を聞き合うような会話は難しいです。

同時に2つ以上の事ができない

定型発達の人は、同時にいくつものことができます。例えば授業中に先生の話を聞きながらノートにメモして、色々な事に考えを巡らせることは当たり前のようにできますが、自閉スペクトラム症の方はそれが難しい。よほど能力がないと話を聞きながらノートを取ることは難しいらしく、外で物音がするとそれが気になって授業に集中できなかったりする場合もあるそうです。

むすび

私はこのサリーとアンの実験を知って、初めて自閉スペクトラム症の方と定型発達の人の世界の見え方が違うことに気付きました。身体に障害がある場合は、見てすぐに障害がある事が分かります。しかし自閉スペクトラム症などの、『普通』に見える人達は、障害だと分かるまでに時間がかかる、もしくは障害だと理解されないことから、周りの人から誤解が生まれやすく、空気の読めない人として距離を置かれやすくなる。そう考えると、本人たちは周りに理解してもらいにくい辛さを常に抱えているのではないかと感じました。ですから周囲の人ができることは、障害への理解と対応や援助であると思います。今は必要ない人でも、いつかは必要になる時が来るのではないかと思います。

参考にさせていただいた本

続子どもへのまなざし(佐々木正美さん著)