DaiGoさんから学ぶ、子育ての心理術

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本書のタイトルは『仕事』の心理術ですが、本書は家族と接する場合やプライベートの場面などにも応用できます。今回は本書をどのように子育てに生かせるかを考察します。

メンタリズムとは

メンタリズムの本質的な狙いは、目の前の人物との信頼関係をよりスムーズに、効果的に築くこと。そのためには「相手のことをもっと理解したい」という’’相手ありき’’の心構えが必要です。その上で、相手をよく観察して「こう思っているんだな」「こう言ってほしいんだな」と心を読む努力をし、相手が動きやすい言葉をかけて、行動を引き出していくわけです。

子どもと信頼感を構築するために必要なこととは

日常の場面では、話し上手とは、『聴くのが上手い人』の事を言うとDaiGoさんは言います。相手に好きなことを話させてあげる方が信頼感は得やすいと言います。

「会話をして楽しかった」という印象を与え、「また会いたい」「話したい」と思わせる程の好印象を相手に与えるには、とにかく聞き役に回ること。(省略)自分の事を十分話して気持ちが収まったら、返報性の原理から、その人には必ず「相手の話も聞いてあげないと」という感情が芽生えます。確実に話を聞く態勢になっていますから、このときこそ、売り込みたい情報を確実に伝えるチャンスなのです。

大人は子どもより多くのことを経験してきたからこそ、子どもが話や相談をした時、自分の意見を言いたがるものだと思います。それは子どもを守りたい、力になりたいと言う想いからくるものだと思いますが、大人が話しすぎると子どもから距離を置かれてしまいます。施設で自分の話しかしない職員、自分の意見を押し付けてしまう職員は、残念ながら子どもから嫌われてしまっています。。自分の考えを伝えるのをぐっとこらえて、まずは話を聞くことから始める必要があると言います。本書でDaiGoさんは、聴くための技術として、次のようなことを紹介しています。

①バックトラッキング

相手が言ったことを繰り返して、後ろに質問を付け加える、と言う相づちの打ち方

「実は先週箱根に行ったんですよ~」

「えっ?箱根に行ったんですか?どんな宿に泊まったんですか?」

相手の発言を繰り返すことは、話し手が「この人はちゃんと私の話を聞いてくれる」と思うだけではなく、あなたが相手の話を集中させて聴けると言うメリットがあります。私は全く集中力がありませんが、この戦法を使うと相手の話が頭に入ってきます。まず、どうリアクションをしたら良いのか分からない方は、この戦法の使用をお勧めします。

②相手の話に驚く

相手の話に驚く様子を見せることで、「この人は自分の話に興味があるんだ」と感じることができると言います。「えっ?」の他にも、「へぇ!」、「すごいね!」、「そうなの?」「いいなぁ」と伝えても良いかもしれません。

施設で人気のある職員は、子どもの話を良く聴くことに加え、子どもの話に爆笑したり、楽しそうに話を聞いていることに気付きました。そこで私も、先輩と同じような話の聞き方を真似てみると、子どもも嬉しそうに話をしだし、子どもの表情も明るくなり、もっと話してくれるようになったのです。『聴き手が面白いって思ってくれてるんだな』と思うことで、子どもが『もっと話していいんだ』と安心したのかもしれません。

5W1Hの質問力

5W1Hとは、

When:いつ?

Where:どこで?

Who:だれと?

What:どれ?

Why:なぜ?

How:どうやって

と言う意味です。DaiGoさんは、会話を長く続ける秘訣は、これを使った質問をすることだと言います。例えば子どもが、「今日学校でね、友達と戦闘ごっこしたんだ」と言った時、「戦闘ごっこしたんだ!また面白そうな遊びしてるね!」と言った後、あなたが話し手のその時の状況をイメージできるくらいになることをゴールとして質問をしてみることがお勧めです。「何人で戦闘ごっこしたの?」「どうやって?剣とか作ったの?」「クラスの中で?廊下でやったの?」「今日は何でその遊びになったの?〇〇くんがやりたいって言いだしたの?」など質問はたくさん考えられると思います。

子どもの行動を促す方法

イチオシを1つだけ推すのは効果的ではない、ということ。むしろ選びやすい選択肢を提示してあげたほうが決断は促しやすいんだ。人間には「自己決定の優位性」があるから。「(自己決定の優位性とは)自分で決めたものはいいものだ」と思う性質のことだよ。だから人間には「自分で決めたい」「この目で選びたい」と言う心理が働く。このとき3~5個の選択肢を提示してあげるといいとされているね。

「やるかやらないか」ではなく、「どれをやりたいか」と聞くことで、すでにやることを導いているのです。私はこの技を、子どものやるべきことをやらせたい時に使っています。宿題をしているにも関わらず、あまり集中できない子どもへは「宿題は音読と漢字と計算ドリルが出てるけど、最初は何したいの?」と聞くことを意識しています。 また、途中で子どもが「やっぱり算数からやる」と言いだしても、「〇〇くんがやりたいのからでいいよ」と伝え、選択の自由を与えます。そうすることで、子どもは以前よりも学習に集中できるようになってきました。

Daigoさんの説明は、定義や研究結果をもとにした説明やが多いため、納得した状態でその技術を使うことができます。子育てが上手くいかない、人間関係をもっと良くしたいと思う方におすすめの一冊です。