2016年に大ヒットしたPPAP。私もピコ太郎中毒にかかり、暇があればピコ太郎の動画を観ていました。この時私は、ピコ太郎はたまたまヒットしたものだと思っていましたが、本書を読むことで、それは偶然ではなく、古坂さんが作り出した必然だと感じました。
ホリエモン万博での古坂さん
ホリエモン万博の古坂さんは、とにかく良くしゃべる印象でした。喋るのが上手いし、会場の誰よりもテンションが高い。トークをしていた堀江さんも、何度も笑っていました。そんな面白くて素敵な古坂さんに惹かれていき、もっと古坂さんの事を知りたいと思い、本書を購入しました。
本書からあなたが得られるもの
本書には、古坂さんのデビュー当初の話から、ピコ太郎がヒットするまでのエピソードが綴ってあります。そこから、人々を魅了するものを生み出すヒントや、爆発的に認知されるための技が詰まっています。例えば本書からは、
・自身が勝つことができる分野の作り方の例
・笑い、感動を取るために、最初に必要なこと
・あなたを大物にしてくれるSNSの可能性
・バズるための3条件
・古坂さんが話す、バズるために最も必要なこと
など、今を生きる私達全ての人が応用できる技が含まれています。
ピコ太郎誕生の背景
客が5人しかいないライブハウスで、ピコ太郎は生まれました。
地元のおじさん歌手が演歌を歌うのだが、キーボードだかパソコンだかで作った微妙な伴奏を流して歌を合わせる。するとどういうわけか、それが妙にテクノっぽくて新鮮に聞こえる。本人は演歌のつもりで必死に歌っているのだが、どう聞いてもそれは演歌ではない。こういう地方のおじさんを見て、おもしろいなぁ・・と思っていたところにピコ太郎が「現れた」。
上京してから経験した若手時代の経験、ボキャブラ天国、爆笑オンエアバトルに挑戦した経験、プロとして音楽に打ち込んだ経験も、全ての経験があってからこそピコ太郎は生まれたと言います。私は、それだけではなく、古坂さんが常に『ここから得られるものは何か』『これをどうやって自分のビジネスにつなげていこう』と考え続ける執念があったからこそ、ピコ太郎が生まれたのだと思います。
ピコ太郎がバズった理由その①徹底的なこだわり
私が本書を読んで心が動いたのは、古坂さんが持ち続けている徹底的なこだわり。お金がない20代前半の頃、最新式のパソコンを購入し、本気で音楽を研究。PPAPの動画は、何十回も作り直す。朝に見て直したり、夜に見て音を修正したりもしたそうです。しかもPPAPで使用した音楽は、本書で5ページにわたる程こだわりがある。本物を目指したPPAPの動画だからこそ、SNSを通して、世界の『本物』の目に留まったと古坂さんは言います。
ピコ太郎がバズった理由その②ゼロベースで、大切なものを見極める力
古坂さんは、ミクシィやアメブロなどが設立された時、その世界に飛び込んでトライ&エラーを繰り返していったと言います。それは、『急成長を続けるネットというツールを活用しない手はない』と思い、ネットを徹底的に研究し、最先端のツールとしてフル活用したのです。古坂さんは、
そこがおいしい市場になる前に、遊び感覚、実験のつもりで飛び込む。自分の手を動かして理解を深めておくことで、ここぞというタイミングで波に乗れるのだと思う。
と言います。
ピコ太郎がバズった理由その③古坂さんの人徳
ホリエモン万博でのトークショーを終えた後、古坂さんは聴衆の方を向き会釈をしました。私はその謙虚さや礼儀正しさに心を動かされました。堀江さんもすれ違った時に会釈をすると、会釈をして返してくれる。どの立場になっても、礼儀を忘れず、人を大切にする人こそが、世の中で強く、長く飛躍し続けるのだと思いました。ピコ太郎の動画ができた時に、無料でSNSでの拡散に協力してくれた人の存在が何度も書かれています。これも、古坂さんが『協力したい』と思わせるような人柄だったからこそ。
本書は、あなたの人生をもっと面白く、豊かにしてくれると思います。
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