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『自分はやさしい』と言う殺人少年の話

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 犯罪を犯す非行少年の特徴を知り、私は驚きを隠せませんでした。医療少年院にいる非行少年たちは、次のような傾向があると、児童精神科医の宮口さんは言います。

・簡単な足し算、引き算ができない

・漢字が読めないから新聞さえも読めず、女性の写真ばかりを見ている子どもが多い

・簡単な図形を写せない(宮口さんは、見ている世界が歪んでいる、と考察されている)

・短い文章すら復唱できない

見る力、聞く力、想像する力が弱く、そのせいで勉強が苦手なだけではなく、話を聞き間違えたり、周りの状況が読めずに対人関係で失敗したりいじめに遭うことが非行の原因だと宮口さんは考えています。

彼らの成育歴を見ると、小学校2年生くらいから勉強に躓き、友達からバカにされていじめられたり虐待にあったりする子が多いそうです。彼らは、軽度知的障害や境界知能に気付かれることは殆どなく、放置され、中学になると手を付けられなくなり、非行により逮捕されると。そこで初めて障害があったと気付かれることが多いそうです。

www.kakkoii-kosodate.info

小学校低学年の時点で、特別支援や手厚いサポートなどの支援を受けていれば彼らの人生は変わったかもしれませんが、学校からも家庭からも放置された子どもたちは、障害の上にさらにストレスがかかり、非行へと走ることを、宮口さんの著書で知りました。

そして本書では、彼らに対して具体的にできるアプローチが紹介されています。

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子どもの養育に関わっている大人ができることは、まずは子どもの困り感に気付くことだと思いました。また私が働く施設にも軽度知的障害の子どもがいますが、宮口さんが紹介したような特徴が表れていることに気付きました。その子は生活する中でとても苦しい思いをしているのかと思うと胸が苦しいですが、今施設にいる時に、職員がどのようにサポートできるかを良く学び、考えて支援をしてきたいと思いました。

〇参考にさせていただいた本