私はこの話から、困り感を持っている子どもはすぐ身近にいることを知りました。知的障害と診断されなくても、境界知能で困っている子どもは、統計から計算すると14%いるそうです。また精神保健福祉士を経験した彼が『障害の診断がされないから、福祉を受けられずに苦しんでいる人がたくさんいる』と言うことを教えてくれました。
そうやって学校や社会から救われずに放置されてしまうことで、生きる力が身につかず『自分はやさしい』と言ってしまう殺人少年のような子どもを、社会が創り出していることも学び、胸が苦しくなりました。
私が小学校の時、勉強についていくこともできず、友達と頻繁に喧嘩をする子が同じクラスにいましたが、その子は毎日、上手くいかないことが多く、ストレスの溜まる日々を過ごしていたのかもしれません。
数年前、小学校の同窓会をしたのですが、その子は連絡の途中いきなりキレて、LINEグループから退会してしまいました。子どもの頃からあまり変わっていない特徴、感情コントロールのできなさを目の当たりにし、彼はきっと今も苦しいのではないかと感じました。
今回学んだ著書では、大人はどのように子どもを支援していけば良いかが書かれていたので、次回以降にまとめたいと思います。
〇参考にさせていただいた本