今回は『読んで学べるADHDのペアレントトレーニング』を参考にしています。この本は、ADHD(落ち着かない、衝動的)の子どもを育てる親だけではなく、子どもの行動にストレスを抱える親にとって役に立つ解決法が紹介されています。本書には、対象年齢は2歳~12歳と記されていますが、子どもの発達段階や対応方法によっては高齢児でも活用できるものもあります。
これまで本書からは、子どもにしてほしい行動に対して肯定的な注目を与える=ほめることが大切だと学びました。今回はそのほめる行為を深堀りして、ほめることでどのような気持ちになることができるかについて考察をしたいと思います。
※この本では、『その行動に気付いていると知らせること』、『感謝すること』、『励ますこと』などをまとめて『ほめること』としています。
ほめられることによって、見てもらっていることを認識できる
以前、人は見られていることでやる気が上がる心理作用があると言う事を学びました。
自分のことを見てもらっている=注目してもらっていることが分かると、自分の良いところを見てもらいたい、もっと評価されたいと言う気持ちになるのではないかと考えられます。
ほめる時は相手の良さを伝えるだけではなく、その行動に気付いていること=ただ単に子どもの行動を言語化するだけでも、効果があると思われます。例えば『洗い物やってくれたんだ』とか、『今日は早く寝るのね』など、子どもの行動をそのまま伝えるだけで良いと思います。そして仕事においても、『ここまで進めてくれたんですね』『〇〇をしておいてくれたんだ』と言うだけでも言われた方は嬉しい気持ちになるのではないかと考えられます。
ほめられることで、プラスの感情が芽生える
ほめられると嬉しい気持ちになったり、その人に対してプラスの感情が芽生えるのではないかと思います。
やり取りの中で感謝の言葉があると、感謝する側もされる側も脳内物質が分泌され、プラスの感情に寄与することが分かっています。
嬉しい気持ちやプラスの感情になることで、もっとその行動をしたいと思うようになるのではないかと思います。
ほめられることで、行動が強化され、習慣になる
ほめられることによりプラスの感情になることで、その行動が強化されることで、その頻度が高まり、最終的には習慣となるのではないかと思います。
むすび
今回ほめることについて考察し、ほめることは、ほめた相手(子ども)に対して好意的で肯定的な気持ちや味方であると言う姿勢を伝えることができると感じました。
これまで、子どもにしてほしい行動への対応について学びました。次回以降は、子どもにしてほしくない行動の対処法についてを学んでいきたいと思います。