今回は、臨床心理学者であるハイム・G・ギノットさんの『親と子の心理学』と言う本を参考にしています。子どもの自主性を育むための関わり方について学びました。
良い親とは
ハイム・G・ギノットさんは、『良い親とは、子どもの生活の中での親の比重を、だんだん少なくしていける人』と言います。親の比重が少なくなり、子どもが親から手が離れていくことで、子どもが自分の意思で、人生をたくましく切り開くことに繋がっていくのだと考えられます。自分で自分の未来を切り開いていると言う意識づけのためには、子どもが自分の事を自分で選択をしていることに気付くことが大切だと言うことが分かりました。
子どもにどのように関わったら良いのか
親は子どもとのやり取りの中で、子どもの要求に納得のいく時は、『イエス』の後に次のように言うことができると、ハイム・G・ギノットさんは言います。
「そうしたければね」
「もし、ほんとうにそうしたいのなら‥‥‥」
「それは、自分で決めなさい」
「それは、ほんとうにあなた次第ね」
「それは完全に自分が決めることよ」
「あなたが決めたことなら、ママも賛成よ」
私たちが、イエスを直接言ってやれば、子どもは喜ぶかもしれませんが、別の言い方をしてやることによって、子どもは自分で決定ができたこと、私達が子どもを信頼しているのだと言うことを知って、さらに満足することでしょう。
親が口出ししすぎると子どもの人生は親の人生になっていく
私は子どもの頃、漢字を毎日1ページするように厳しく言われていた時期がありました。しかし、私の気持ちは、親が言うからやらなければと言う感覚。その時の私は、親のために勉強をしていたのかなと思います。子どものやるべきことに親が口出しをすることで、子どもの人生は親の人生になっていくように感じました。
むすび
今回は、子どもにイエスと伝えたい場合、その後に一言加えることで、子どもの自主性を育むことができるようになることを学びました。
この関わりは、大人と子どもの関係性だけではなく、仕事や他者との関わりの中でも活用できると思います。
子どもや部下が、精神的に自立をしてほしいと言うのは、多くの人の望みだと思います。その思いを、一言を添えながら伝えてみるのも、成長のために必要なことだと感じました。
参考にさせて頂いた本
親と子の心理学 躾を考え直す12章(ハイム・G・ギノットさん著)