今回は、黒川伊保子さんの『妻のトリセツ』『夫のトリセツ』を参考にしています。夫婦やパートナー間ですれ違いや対立があり悩んでいる方は、本書を読むと何か解決のヒントが見つかるかもしれません。
今回は、なぜ夫が妻に指図し、自分の母親や手下のように扱うことがあるのかについて学んでいきます。私の交際相手も自分でお茶を入れればいいのに、私に『お茶』と言ってくることが謎で仕方なかったのですが、黒川さんの考察に触れてその理由が良く理解できました。
男性は身体拡張感覚が強い
黒川さんは、男性脳は身体拡張感覚が強いと言います。小さな男の子がミニカーを見つめながら『ブーブー』と走らせ続けたり働く車に夢中なのも身体拡張感覚のなせる業であり、彼らの脳は仕掛けのある機構に夢中になり、『仕掛けのある機構』=メカや道具が手に入ることが彼らの憧れだと黒川さんは説明しています。
私の交際相手は、半年以上前に新車購入の契約をしましたが、未だに車関係の動画を観続けています。それも身体拡張感覚が働いているのかもしれないと思いました。
できる妻ほど手足にされる
黒川さんは、できる妻ほど『秀悦な道具』だと思われてしまうと言います。すると妻の方は『私はあなたのお母さんではないし、手下でもない』と言う不満が溜まっていきます。
以前の私は、彼が言葉にする前に察して動いていた時がありましたが、指で指図するようになった地獄を見たので、あの時の私は彼の秀悦な道具になっていたんだなぁと思いました。
あまりいい妻ぶらないことが大切
黒川さんは、あまりいい妻ぶらないことを勧めています。時には忘れ物をしたり、パニックになったり、逆に夫に頼ってみたりすることで、『秀悦な道具』と言う評価から外れていきます。まずは、先に先にと動かないところから始めてみてもいいかもしれません。
頼ることが、夫と家族の自己肯定感を上げる
私が黒川さんの本で印象に残ったのは、『あなたがいないと生きていけない』と言う事を増やすことが大切と言う事でした。『生きていけない』とは言い切れませんが、『あなたがいるから助かる』『あなたがいるから頑張れる』と言う気持ちを伝えていくことが大切なんだと思いました。
むすび
以前の記事で、妻が家事育児をしている時に夫が平気で携帯電話を触る理由は、夫が家事の総体が分からないことや、そもそも家事をしているところが見えずに認識できていないことが原因であることを学びました。
家事の大変さに気付いていないから、余計に妻を平気で手足のように扱うのだと思います。私の記事にコメントをくださった方の中には、家事のトラブルを減らす為に、コミュニケーションを取り続けた方や、完全分担制にしてお互いの家事に干渉しないようにした方がいるそうです。私の母は、そもそも期待しないと言う考えだそうで、家事を手伝われて文句を言われるのが嫌だから自分1人でやるようになったと言います。私も色々試行錯誤しながらも、家族と家事の関わり方への着地点を見つけられたらいいなぁと思っています。
参考にさせていただいた本
妻のトリセツ(黒川伊保子さん著)
夫のトリセツ(黒川伊保子さん著)
妻のトリセツは漫画版も出版されています。