敏感に反応してしまう原因とは
著者の大嶋信頼さんは、幼少期母親から愛情を与えられずに育ちました。いきなり叩かれ、「私が子どもの頃はそんなことしなかったわよ!」と怒鳴られたり、怪我したのを助けてくれなかったりしたそうです。
その経緯があり、大嶋さんは人の顔色を伺うようになりました。他人の言動に敏感に反応してしまう人は、過去に他者から責められたりひどいことをされた過去があるのかもしれません。
周りを気にしすぎてしまうと出世しにくい
大嶋さんは、これまでに7万人以上のカウンセリングを経験しましたが、仕事ができるのに出世できない人は、周りを気にして下手(したて)に出てしまうような特徴があると言います。それは、周りを気にして下手に出ることで、周りの人が傲慢になったりその人には感情をぶつけてきたりするからだそうです。私も「すみません」ばかり言っていた時期は、確かに私だけきつく当たられたり、責められたりしました。しかし今は、自分が下ではなく、あくまで『対等』を意識して関わることにより、そのような変な攻撃は無くなりました。周りを気にしすぎないことの大切さを再確認しました。
鈍感力を鍛える魔法の言葉
今回は、2つの言葉を学びました。 1つ目は『自分には関係ない』。本書では、両手を広げた中に入らない位の関係性の人については、深く考えない事を勧めています。家族や大事な人はその範囲内にいますが、近所の人や職場の人は、大事な人よりもずっと距離が離れていると思います。自分が好きな人や大事にしたいと思う人は、長い時間を共にしたい、関係のある人だと思いますが、確かにそれ以外の人については考えるのはもったいないと思いました。引っ越しをしたり、職場を変えることで付き合わなくなるような人に対して、苛々したり、落ち込んだりするのはもったいないですね。
2つ目は、『自分がお金持ちだったら・・・』です。ここで言うお金持ちとは、物理的にも精神的にも満たされている状態の事を意味すると思います。例えば、自分も周りのたくさんの人も喉が渇いている状況で、自分はコップ1杯分の水しか持っていなければ、与えることは難しいかもしれません。しかしもしお風呂一杯分位のお水を持っていたら『いくらでも飲んで』となると思います。このように、自分は十分満たされ、幸せな状態であると思うことが、他者に寛容になるために必要な事だと思います。
参考にさせていただいた本
スルースキル ”あえて鈍感”になって人生をラクにする方法(大嶋信頼さん著)