今回は鈴木祐さんの『超ストレス解消法』を参考にしています。鈴木さんは、年に5000本の科学論文を読み続け、雑誌やウェブで最新の健康科学の執筆を手掛けている凄腕の方です。たくさんの科学的に効果のあるストレス対策法の中から厳選された対策法が、本書に紹介されていると言うことになるのだと思います。
今回は、科学的に即効性の高さが認められた3つのストレス解消法についてを学んでいきます。
即効性のあるストレス解消法1:呼吸
呼吸法の大切さは、以前自律神経を整えるためのコツとして学びました。ゆっくり呼吸することで自律神経が整い、結果としてリラックスすることができ、ストレスが軽減することに繋がります。
現代人は交感神経が高い傾向にあるので、ゆっくりした呼吸を日常化することができれば、ストレス対策だけではなく、体の不調解消の助けにもなります。
即効性のあるストレス解消法2:運動
鈴木さんの調査によると、科学の世界では、運動のストレス解消効果はもはや常識だそうです。イリノイ大学らが、過去15年間に出た論文から制度が高いデータのみを選び、日常の運動でどれ程メンタルが強くなるのかを調査したところ、20分の早歩きでも人間の不安は大幅に減ると言うことを明らかにしました。特別な運動をしなくても、20分間誰でもできるような早歩きをするだけでストレスが解消できると言うことです。運動がストレス解消に役立つのは、体を動かすことにより、脳機能を高める物質が分泌されるためで、影響が大きいのはエンドルフィンと言う物質だそうです。エンドルフィンは、運動の辛さを和らげるために分泌されますが、それにより痛みや不快な感覚を減らし、私達に幸福感を与えてくれるそうです。私は高校大学と運動部だったのですが、悩みを抱えている時に運動をすると吹っ切れたのは、運動により生じた物質のおかげだったのかもしれないと思いました。
即効性のあるストレス解消法3:自然(バイオフィリア)
これまでの研究により、自然に触れることで副交感神経が活性化し、ストレスが解消されることが分かっています。本書では、自然の触れ方として、森林浴だけではなく、観葉植物や自然音、アロマテラピーなども紹介されています。また、メンタルの安定に寄与するビタミンDの生成は太陽を浴びることで生成されるため、適切な程度で日光浴をすることを勧めています。
むすび
今回は、科学的に即効性の高さが認められた3つのストレス解消法についてを学びました。呼吸も運動も、自然に触れることも、習慣化するまでは大変ですが、習慣化してしまえば無意識のうちにメンタルを安定させるための味方になってくれると思いました。
私は最近、夜寝る前に深呼吸を意識しています。他にも寝る前の工夫はしているのですが、寝る前の工夫をするようになってから、夜中に何度も起きることは少なくなりました。調子を整えるためには、試行錯誤の連続だと思いますが、今後も継続したり新しいことを試してみたりしたいと思いました。
参考にさせていただいた本
超ストレス解消法(鈴木祐さん著)
鈴木さんは、『この本の最終ゴールは、心がどんなダメージを受けてもすぐに立ち直れる無敵のメンタルを手に入れること』と説明されていますが、1400円+税の値段で、無敵のメンタルを手に入れられるのであれば、これは熟読し実践するしかないと思いました。今回から数回に分けて、私が特に気になった内容を紹介していきますが、本書が気になる方は是非手に取って読んでみてください。