皆さんは、どのようにしたら頭の回転が速くなったり、深い思考ができるようになると思いますか。私は最近『ゼロ秒思考』と言う本を読んで、速く深い思考のヒントを学びました。
著者の赤羽雄二さんについて
赤羽さんは14年間マッキンゼーで働き、経営戦略の立案と支援、新組織の設計と導入、新事業立ち上げやマーケティングなどの多数のプロジェクトを担いました。また2002年に「日本発の世界的ベンチャー」を1社でも多く生み出すための会社を設立。最近は、大企業の経営改革、人材育成、新事業創出などに積極的に取り組んでいる方です。
赤羽さんは多数のプロジェクトを経験する中で、速く深い思考へと鍛え上げるためのメモの書き方を試行錯誤しました。そのメモの書き方とは、『疑問やモヤモヤを思いついた時に、A4用紙に1分でその問題についてを書く。何枚でも書く』と言う方法です。
ゼロ秒思考とは
『メモ書き』で思考のトレーニングをすることで、次第に考える時間が短くなります。
例えば1ヶ月、半月悩んでいたことでも、メモ書きを続けることで、悩む時間が数日、数時間へと短縮されていくそうです。メモ書きの継続により、瞬時に思考ができるようになることを、赤羽さんはゼロ秒思考と表現しています。
物事の判断、原因分析、対策考案が瞬時にできるようになり、悩む時間が圧倒的に減る。こんなスマートな思考ができるようになったらかっこいいなぁ。。と思いました。
ゼロ秒思考は私に足りない力だと思うので、これからトレーニングを重ねていきたいと考えています。
メモ書きの方法は?
メモ書きには次のようなルールがあります。
・メモはA4の用紙を使用
・左上に題名を書いて、右上には日付
・制限時間は1分間で、題名に対して4~6行で考えたことを書く
・これを1日10枚程度書く
・ポイントは、思いついた瞬間に書くこと。あとで書こうだとモヤモヤはいなくなる
・メモは誰に見られるわけではないので、実名も出して悪口でも何でもいいのでとにかく書くこと
・同じ題名について、時間や日を改めて何十回と書いても良い
むすび
この本を読んで一番印象的だったのは、人の悪いことも考えていい、と言うことでした。嫌な事とも向き合うことで、それの何が嫌なのか、それは自分にとっては大切な事なのかなどを良く考えられるようになりましたし、書くことで、モヤモヤが消え去った体験をしたのです。
今まで私は人の嫌なところは考えない方が良いと思っていましたが、自分の気持ちに蓋をしなくても良いと言う事が分かってからは、気持ちが楽になりました。
以前、カマたくさんと言う方を紹介しました。この方は、嫌いな事を嫌いと断言される方なのですが、カマたくさんの頭の回転が速いのも、嫌いな事を嫌いと言う力も、それだけ普段から思考を深堀している証拠だと思いました。
私達もこのメモ書きを継続することにより、カマたくさんのように嫌な事を一刀両断できる、ストレスを引きずらない人生を送ることができるのではないかと思うことができました。
参考にさせていただいた本
ゼロ秒思考(赤羽雄二さん著)