愛着とは、特定の人と結ぶ情緒的なこころの絆の事を指します。子どもは、大人との愛着が形成されることにより、子どもの心の中に、大切な存在が住むようになります。その大人のまなざしが、大きな困難から守ってくれるようになります。
今回は、愛着が形成されることで、その人がどのように守られていくのかを学んでいきたいと思います。
愛着(情緒的なこころの絆)は、社会的行動の土台となる
上のイラストで、タバコを断った場面に触れましたが、心の中の大切な存在が悲しむことを想像することで、例えば犯罪や非行へ向かうことをストップするようになるそうです。
私は非行に走る子どもと、走らない子どもの違いが分からなかったのですが、その違いの一因が、愛着形成ができているか否かであることが分かりました。心の中に大切な存在がおらず、存在に見守ってもらえないことが、社会的に良くない行動をしてしまうきっかけになると言うことに気付きました。
愛着(情緒的なこころの絆)のおかげで、困難を乗り越えることができる
みなさんは、大変なことがあった時に、どのようにして乗り越えていますか?『家にいる家族のために頑張ろう』、『お母さんが、失敗は成功のもとって言ってたから、次にがんばろう』など、大切に想っている人のことを思い出し、頑張ろうと思えることはあるのではないでしょうか。
一方、心の中に大切な存在が無いと、困難に立ち向かった時に挫折してしまいやすくなるのではないかと感じました。人が、大変な時でも強くたくましく生きるためには、誰かの存在が不可欠であることを学びました。
むすび
今回は、心に住む大切な存在が、どのように自分の事を助けてくれるのかを学びました。問題のある子どもには、指導をしたり叱ることも大切ですが、それよりも、愛着関係を結ぶことが、子どもの将来のためにも大切な事ではないかと感じました。
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参考にさせていただいた本
子育てで一番大切なこと(杉山登志郎さん著)